上野でカルティエ『結 MUSUBI』展 貴重なジュエリーから北野武、香取慎吾らの作品まで約200点

《「パンテール」クリップブローチ》1949年 Vincent Wulveryck, Cartier Collection ©️Cartier

 ウィンザー侯爵夫人が所有した「パンテール(豹)」のブローチや、パティアラのマハラジャが所有したことで知られるネックレス、神社の鳥居の上にビリケンが鎮座する「ポルティコ」シリーズのミステリークロックなど、カルティエの最も貴重かつ象徴的な作品、日本美術や自然界のモチーフに着想を得た作品などが並ぶ。

 エントランスには、澁谷翔が歌川広重と〈東海道五十三次之内〉(1832年)にオマージュを捧げたインスタレーションを展示。澁谷はカルティエから依頼を受け、35日間にわたって47都道府県すべてを訪れ、毎日、地元新聞の一面に空を描いた連作絵画〈日本五十空景〉を制作した。

 そのほかにも松井えり菜、村上隆、横尾忠則による絵画、荒木経惟、川内倫子、森山大道による写真、束芋、宮島達男によるインスタレーション、さらに北野武、杉本博司、中川幸夫や三宅一生らの作品を展示している。

過去に「絵描き小僧展」を開催したビートたけし