『妖狐×僕SS』声優の日高里菜と日笠洋子が明かす「藤原ここあ展」の見どころは?
日笠「私は野ばら役なので、その相方である一反木綿くんをフィーチャーしていただいた展示が良かったです。愛にあふれていて、本から彼らが飛び出して来ているみたいな感じですごかったです」
日高「あとは渡狸(わたぬき)が愛されています」
日笠「渡狸、ちょっと愛されすぎだよね」
日高「中にオブジェと言いますか、フィギュアとも違う展示があります。あと髏々宮(ろろみや)カルタもすごくポップでかわいくて。遊び心が結構満載です。本当キャラクターそれぞれの見どころや見せ場があります。あとは藤原ここあ先生の生の下書きが展示されているんですよ。今はデジタルで描かれている先生もたくさんいらっしゃると思うんですけども」
日笠「生原稿が描かれた当時はもう15年ほど前ですが、原稿用紙に丁寧さと愛おしさが存在しているので、ぜひそこも見ていただきたいですね」
TVアニメも放送から結構経ちますが、収録中のエピソードや思い出はありますか。
日高「アニメが放送されていたのは、もう12年くらい前になるんですよね」
日笠「里菜は当時いくつでしたか?」
日高「17歳の高校生だったんです。凜々蝶ってセリフ量が多かったり、モノローグやナレーションもあったりして、自分の中でも難しいな、どう表現したらいいんだろうというふうに悩んでいた中、周りのキャストの皆さんが本当に支えてくれました。漫画の単行本を確認しながら収録していたのですが、そこにキャラクターの表情が丁寧に描かれていたことで安心したことを覚えています。今でも他のキャストと現場をご一緒する度に、『いぬぼく』のアフレコ現場を思い出しますね」
日笠「私は最近、お姉さんキャラをやらせていただくことが多いんですけど、当時としては珍しかったんです。野ばらはその先駆けとなったキャラクターで、発掘していただいたスタッフの皆さんに感謝しています。役がきっかけで私の今の役者人生にもつながっているのだと思います。野ばらは結構アドリブが多かったので、アドリブ力も鍛えられました。基本的には凜々蝶への愛を告げるアドリブが多かったので、本当に楽しいアフレコ現場だったのが良い思い出です」
(取材・文:河嶌太郎)