DOBERMAN INFINITY「音楽やってる人生、今このメンバーでやれてることが楽しい」 結成10周年の今、思いを綴った「1st SONG」

 

それぞれの“1st SONG”

ーー“1st SONG”をお題にして曲を書こうというアイデアについてもう少し。 <1番目の曲>っていろいろな解釈ができますよね、初心だったり、新たな10年の最初の曲という意味だったり。

SWAY:それがいいなって思って。この10年間、僕らはいつもその時のトレンドだったり、自分たちのメッセージだったり、どこかフレッシュなものをって曲を作ってきましたが、10周年という区切りもあるし、初めて曲を作るような感覚で1曲作るっていうコンセプトも面白いんじゃないかって。それもまたひとつの“1st SONG”の解釈で。

 自分のバースでは、DOBERMAN INFINITTYの懐かしさや最初の気持ちだったりとかを入れましたけど、メンバーのバースにはこれからのこと、未来を歌ってるというのもあるし。ルールを決めきってみんなで書いたってよりも、“1st SONG”っていう大きいテーマ感でそれぞれ持ち寄った感じです。

ーーGSさんが“1st SONG”から想像したのはどんなことですか?

GS:新たな気持ちになっての1曲目のイメージでした。INFINITYもそうなんですけど、INC時代も含めたらかなり多くの楽曲作ってきたし、考えてみたら音楽人生も25年くらいあって。僕の中では初めて音楽を作った時に戻った感覚がありました。今ここに立っていることが全ての答えなんだって、それを表現したいと思いました。

KUBO-C:僕は、DOBERMAN INIFNITY結成みたいなところから振り返って今思ってることみたいなことを書いてるんですけど、あとはもう1回日本武道館に行きたいという気持ち。まあそのメンバーへの感謝とか、そういう部分を初心に戻りつつ決意表明みたいなものを、詰め込んでます。

P-CHO:自分も思ったのは武道館。10年間でいろんな夢を叶えましたけども、メンバーといたからこそ乗り越えられたこともあるんですよ。武道館に立つ1年ちょっと前に母が亡くなって、武道館のライブは、親父が母の写真を持ちながら見てくれたんです。その光景、ステージの左側にいた親父の姿を今も鮮明に覚えています。親父ももう亡くなってしまったのですけどももう一回武道館でぶちかましたら、あの親父が母の写真を持って見てくれていた姿が武道館の左側に浮かぶのだろうなとすごいパーソナルな話なんですけど。それと同時に、このメンバーでずっと音楽をやる夢も生まれて、その2つの思いを込めて書いています。

KUBO-C:音楽やってる人生、今このメンバーでやれてることが楽しいよね。自分の人生を、すごく謳歌できていると思う。自分のバースには、次の人生があったとしてもこの人生がいいなっていう、そういう気持ちもこもってます。

GS:続けるって難しいよね。それなのに音楽を25年もできてるって、すごい。売れる売れない、会場の大きさ、そういうものと戦った時もあったけれど、俺、今はその感じが全くない。もちろん大きい会場でできることに越したことはないけど、長く音楽続けられてるって事が全て。

ーーみんな考えていることは同じですね。KAZUKIさんはどうですか?

KAZUKI:DOBERMAN INFINITYって、夢をすごく語り続けるグループというか、諦めないグループだと思うんです……色々流行り廃りがある時代で流れも早いですし、いろんな新しいものがあります。だけど夢を語り続けて、夢をかなえてきた。だから自分自身としては、前向きに行きたいなって。そういう曲を届けたいと思いました。<無限大>という言葉を使うのも、当たり前でちょっと迷ったところもあるんですけど、「1st SONG」だからこそ、決意表明というか、自分たちがやれるところまでやり続けたいっていう思いを伝えたくて、使いました。