DOBERMAN INFINITY「音楽やってる人生、今このメンバーでやれてることが楽しい」 結成10周年の今、思いを綴った「1st SONG」
アイデアをLINEで投げ合った「1st SONG」
ーー「1st SONG」はホワイトボードじゃなく、グループLINEで書かれたとか。
※DOBERMAN INFINITTYの作詞は、ホワイトボードに歌詞を書き出していくスタイルで知られる。
SWAY:この曲はホワイトボードはなかったです。ホワイトボードは「ラストフォーエバー」。あれはホワイトボード曲(笑)。
ーーLINEということはバラバラでの作業になりますね。
P-CHO:……これね、みんな一緒にいるんですよ、同じ部屋に(笑)。
KUBO-C:同じ部屋にいて、いいのが出たら、グループLINEに投げる(笑)。
KAZUKI:で、それに対して、あんまり反応がなかったら……
みんな:取り消し(笑)。
GS:大喜利してるような感覚ですよ。
ーーなんかZ世代感あります(笑)。
P-CHO:ハートはZ世代!(笑)。
ーーホワイトボード曲に対して、「1st SONG」はグループLINE曲とでもいうんでしょうか? 作詞はそれぞれ最初からスマホに向かってされてるんですか? というのも、紙に書いたり、パソコンやスマホで打つので仕上がり具合が違うなんてことも言われますよね。
GS:それ分かる。僕、今回は久々に紙に書いたんですよ、ノートに。歌詞を書こうと思った日に100均にノートとペンを買いに行って、そのまま車の中で書いてました。曲によりけりなんですけど、この曲はそんな曲だった。
P-CHO:実際これ、ノートのビートですもんね。
ーーノートのビートっていうのは……?
P-CHO:シンプルな中にヒップホップを感じるとというか、ノートじゃなければヒップホップじゃないってわけじゃないですけど、育ちがそうだったというか。
GS:ノートだと簡単に消せない。俺は違うなって思うと消しちゃうタイプなので、ケータイだとすぐ消去しちゃうんです。だから、あの時書いた言葉なんだったっけって。ノートは書いたら残っていくから、この曲はそれがいいんだろうなっていう感じがあったんで、ノートを買いに行ったんでしょうね。
KUBO-C:俺は歌詞書くぞって時はノートだね。ノートに鉛筆。思いついたときはメモに放り込んで。最近はそのノートがケータイのノートになってるけど。
ーーここまで来たらみんなに聞きましょう。P-CHOさんは?
P-CHO:もともとノート派だったんすけど最近はスマホのメモですね。ただ僕の場合は、GSとは違って、消さない。だからあとでややこしいことになる。
KAZUKI:僕は両方ですね。ノートとiPhone。ノートオンリーだと字が下手になった瞬間に歌詞がいいふうに捉えられなくなるんです。ホワイトボードもきれいに書かないといい歌詞でもそのいいところが見えなくなるというか。決まったら紙のノートに清書する。
ーーSWAYさんは?
SWAY:僕はハイスペックが大好きなのでスマホ。ただ、両手でキーボード打ちです。
ーー書くツールの変化を聞いても、思ったより10 年を感じます。
GS:そういう意味では、僕は書く時の空間が大事で、初めのころは家じゃないと書けなかったんですよ。だけど、どんどん外で書くことにハマってきた。当たり前かもしれないけれど、家では出てこない歌詞が出てくるんですよ。カフェに座ってると、ああいう関係があるんだとか、あそこではああいう会話がされてるんじゃないかって想像したりして。世の中を見てる方がアイディアや歌詞にしたい場面が出てきたりするんですよね。