河合優実「うぬぼれるの怖い」近年のブレイクに「でも最近、実感するべきではと」

 

 公開中の映画『あんのこと』の大ヒット舞台挨拶が28日、池袋シネマ・ロサにて行われ、主演の河合優実と入江悠監督が登壇。入江監督の質問に河合が苦笑しつつ本音を明かす一幕があった。

 2020年6月に新聞に掲載された「少女の壮絶な人生を綴った記事」に着想を得て描く、実話をもとにした衝撃の人間ドラマ。

 6月7日に公開され平日でも満席が続き、小規模公開としては破格のヒット中。主演の河合も「満席という情報は私も見ていました」と明かし「試写のときに、スタッフさんの中で“大ヒットは難しい作品かもしれませんが…”と言っていた方がいて(笑)。でも蓋を開けてみたら、こんなに多くの方に届いたことがうれしい」と感激。

 ネットや周囲の感想にも、これまでの作品とはまた違う熱さを感じているという2人。

 河合は「ある取材で、若い女性カメラマンの方が“今、午前中に(映画を)見てきたんですけど…”と言って言葉が続かなくなってしまって。今からのこの人、写真撮れるのかなという状態になっちゃって。そんなことは初めてでした」と感じ入る表情。カメラマンが「あんがそこにいる姿を記録したい」と言って撮影したという写真に、入江監督も「その写真見たいですね」。

 近年、次々と話題の映画やドラマで印象を残している河合。入江監督が「今年、すごいことになってるじゃないですか。カンヌにも行って。それをどう感じているのかなって」と聞かれると、河合は苦笑しつつ「取材でも聞かれると“いつも目の前のこと一生懸命やってます”と言ってきたんですけど、最近ちゃんと、いろいろな人に見てもらっているということを実感しないといけないなと」と迷いながら答え、入江監督に「どうとらえるのが正解なんですかね?」と相談。

 入江監督は「僕も、ちょうどこの池袋シネマ・ロサで上映された『SR サイタマノラッパー』(2009)がヒットして、ちょっとうぬぼれたんですよ。その鼻を折られるまで時間がかかって…(笑)」と振り返り「鼻、高くなってない?」

 河合が「(鼻が)高くならないよう、遠ざけてます」と返すと入江監督は「人生で1回くらい、うぬぼれてもいいんじゃない?(笑)」と悪魔のささやき。それでも河合は「うぬぼれるの怖いです(笑)」と答え、入江監督も「謙虚ですよね」と感服していた。

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