Girls²「出会ってくれてありがとう!」1万人と笑顔と涙でデビュー5周年のお祝い

 

 公演前の取材で、リーダーの鶴屋美咲は、このライブがグループにとって「挑戦」であることを強調し、「今までで一番大きい会場。5周年ライブをここでできるのがうれしかった反面、少し不安な要素もありました。だけど絶対楽しめるから来てくださいって6カ月間ずっと言ってきました。ハードルは絶対上がってると思います。その言葉が嘘にならないよう、日々を積み重ねてきたので、絶対いいライブにするぞっていうメラメラ燃えてる感じです」と、並々ならぬやる気を見せた。

 小川桜花は「セットリストだったり演出にも自分たちも意見を取り入れていただいたステージになっているので、皆さんにとっても過去イチのライブになるんじゃないかな」と胸を張り、「ファンの皆さんに感謝の気持ちだったり愛だったりをたくさん届けたいなと思ってます」と、クールかつ熱っぽく語ってステージに向かった。

 2人の言葉通りに、ライブは最初から最後までエネルギッシュ。前半は弾けるように元気はつらつ、そしてキュートさや透明感などを前面に出し、中盤はヒップホップ色の濃いディープでパワフルなパフォーマンスで悩殺。愛嬌たっぷりの原田都愛のDJタイムを挟んで、カラフルでポップでハッピーなステージを展開し、息を弾ませて、会場を笑顔でいっぱいにし続けた。 

 ライブではピアノ演奏する鶴屋を囲んで「スキップ」を歌ったり、菱田未渚美のピアノと小川のギターでGirls²のメンバー全員が声優を務めたアニメ『ガル学。~聖ガールズスクエア学院~』のエンディングテーマだった「ありがとう~ひとことあなたに~」を披露するなど、この日のために時間をかけて用意してきた演出も。観客を唸らせるアクロバットもあり、Girls²のエンタテイメントで、オーディエンスを喜ばせた。小田柚葉は公演前の取材で「みんなで準備してきて、いろんなことがあって、いろんなことを乗り越えて、やっと立つ国立代々木競技場……」と静かに語り、ライブへの想いの強さと8人の半年をかみしめた。