失神KO勝ちの金子晃大が「王者として、日本人としての心の強さを見せていけたら」とトーナメント参戦の意味を語る【K-1】

最後は璃明武がマルティノスを蹴り落した(撮影・蔦野裕)

 3R、璃明武が右ロー。マルティノスが右ロー、璃明武が左ミドル。ガードを固め圧をかけるマルティノスはロー。そこにパンチを合わせる璃明武。ともにローを蹴り合う。璃明武は飛びヒザで顔面を狙う。マルティノスの右ローに璃明武が左右のボディーで反撃。距離が詰まり互いに体を預けるシーンが増える。マルティノスの右ローにパンチの連打を返す璃明武。両者にホールディングで注意が出る。璃明武が左ミドル、右ヒザ、マルティノスもロー、ヒザを返す。距離が詰まり、互いに小刻みなパンチとヒザ。

 判定は30-29、30-30、30-30で璃明武に1票入るがドローで延長に。

 延長R、いきなり放った璃明武の右ローがマルティノスのヒザの裏にヒット。これで左足を痛めたマルティノスがダウン。立ち上がったマルティノスはサウスポーにチェンジ。璃明武はなおも右ローを連打。左足を浮かしてダメージが明らかのマルティノスになおもローを連打する璃明武。マルティノスがロープにもたれたところで右ミドルを放つとマルティノスは踏ん張りが利かずロープの間からエプロンに蹴り出される。マルティノスのダメージが大きいと見たレフェリーが試合を止め、璃明武のKO勝ちとなった。

 璃明武は試合後のマイクで「強い選手ということは分かっていた。きつい展開になるのは分かっていた。気合で蹴ったら相手の心が折れてくれた。9月は今日より強くなった姿で帰ってくる」などとアピール。4選手がそろった際には「9月、周りの声とかはどうでもいい。自分を信じて9月、優勝したい」と改めて決意を述べた。

<<< 1 2 3 4 5