MISIAらがエンターテイメントの力で能登にエール! 久保田利伸やTHE RAMPAGEとのコラボも〈PEACEFUL PARK 2024 for 能登〉

 2日目のオープニングアクトは、漫才コンビのサンタモニカ。明石家さんまの開幕宣言、そして、NARITA  THOMAS SIMPSON、Little Black Dress の演奏の後、元ちとせがステージへ。1曲目は 2002 年のデビ ュー曲「ワダツミの木」。レゲエを取り入れたサウンド、奄美民謡をルーツに持つ歌声が共鳴し、一瞬にして観客を惹きつけた。 

「南の島、奄美大島からやってきました、元ちとせと申します。南の島のみなさんも能登の復興を心から 祈っています。その思いを代表して、この場に来ました」という MC の後、MISIA が呼び込まれる。披 露されたのは、アメリカのフォーク歌手ピート・シーガーの反戦歌に日本語詞を付けた「腰まで泥まみ れ」。平和への祈りが込められた 2 人の歌声はまさに圧巻だった。 


JO1

 ここからボーイズグループ、アイドルの時間帯。登場した瞬間に大きな歓声が起きたのは、JO1。軽快 なダンスチューン「Love seeker」で会場の熱気をさらに引き上げてみせた。「JO1 は石川県には“2 度目ま して”。みなさんに少しでも笑顔になってほしくて歌詞を作った曲を一緒に歌いましょう!」と紹介され たのは、「NEWSmile」。〈さあ 笑って/それだけできっと輝く〉というフレーズを解放的なメロディに乗 せ、チアフルな空間を生み出す。ステージの両端まで移動し、観客と積極的にコミュニケーションを取る 姿も印象的だった。 


FRUITS ZIPPER

 続いては 7 人組女性アイドルグループ FRUITS ZIPPER。4 月にリリースされた1stアルバムの表題 曲「NEW KAWAII」、そして、代表曲「わたしの一番かわいいところ」を元気いっぱいにパフォーマンス し、キュートな存在感をアピール。女性客からも「かわいい!」という歓声が飛び交った。 

 この日は LDH のアーティストも出演。先陣を切ったのは、岩田剛典。メロウにしてグルーヴィーな 「Paradise」、ハートウォームなラブソング「Only One For Me」が披露され、オーディエンスも気持ち よさそうに体を揺らす。「復興支援のイベントに出演させていただくのは初めて。歌とパフォーマンスの 力を信じて、北陸のみなさんにパワーを届けられるようにがんばりたいと思います!」という MC に導 れたのは「MVP」。サングラスをかけた岩田のパフォーマンスに観客は狂喜乱舞だ。


岩田剛典

 岩田からのバトンを受けとったTHE RAMPAGEは、LDHの伝統を引き継いだ新曲「24karats GOLD  GENESIS」、そしてヒップホップとR&Bを融合した「100degrees」を披露。RIKU、川村壱馬、吉野北人の 3人ボーカルが個性をぶつけ合い、パフォーマー全員のソロダンスも披露されるなど、グループとしての強みを存分に発揮した。 


今市隆二

 そして今市隆二のアクトへ。まずはシックなトラックとなめらかな歌声が共存す「RHAPSODY」。さ らに〈だから今すぐ/TAKE YOU BACK〉で客席を指さすパフォーマンスが印象的な「TUXEDO」によ って観客を魅了した。「ひとりの人間として支援することは難しいですが、音楽やエンタメの力を自分自 身が信じで思いを届けたいと思います」というMCから「REALLY LOVE」へ。“やりたことに向き合う、 そして、人生を楽しむ”というメッセージを軽やかに響かせた。 


EXIT

 ここで登場したのは、お笑いコンビ EXIT。「LDHのお笑い部門から来てます」「能登ブチ上げに来ました!」というツカミから始まり、「最近、流行ってる曲の歌詞が刺さってこないんですよ」(兼近大樹) 「音楽イベントで言うことじゃない!」(りんたろー。)からはじまるネタで客席を沸かした。 

 Little Glee Moster から。「世界はあなたに笑いかけてる」から。技術の高さと明るい解放感を併せ持ったボーカル/ハーモニー、<ほら笑って>〈きっかけは きっとどんな時間も溢れてる〉というポジティブな思いを乗せたリリックが一つになり、観客も自然と笑顔になっていく。「石川県は以前からツアーなので来させてもらっていて。メンバーがこの6人になってもここに来れたことをうれしく思っています」(MAYU)と挨拶し、「Join Us!」へ。〈今日も世界は愛で回って〉というメッセー ジを放ち、会場を温かい一体感で包み込んだ。 

 バイクのエンジン音、ドラムソロから始まったのは、氣志團のステージだ。爆音ドラムが響き渡るなか メンバーが登場し、「俺達には土曜日しかない」を放つ。さらに〈愛じゃこの国を救えないなんで/デタラメなんだぜ〉というフレーズを熱唱する「スィンギン・ニッポン」。「千葉県から来ました。LDH所属、 氣志團 from EXILE TRIBEです! ヨロシク!」とブチかました綾小路翔。 

「今年が始まった瞬間に大変なことが起きて、あっという間に半年が経ってしまって。何ができるかいっぱい考えてみたけど、俺たちは俺たちができることをやるしかねえんじゃないかって。今日は最高の歌が歌える人、最高のダンスが出来る人、最高のお笑いが出来る人、最高の楽器演奏が出来る人が大集結してます!」と語り掛けた後はもちろん「One Night Carnival」だ。 

 

写真はすべて 撮影・Junichi Itabashi、Santin Aki