MISIAらがエンターテイメントの力で能登にエール! 久保田利伸やTHE RAMPAGEとのコラボも〈PEACEFUL PARK 2024 for 能登〉
イベントはついにクライマックスへと突入。ステージに姿を見せたのは、日本のR&Bを牽引し続ける久保田利伸だ。ソウルフルな歌声で「ささの葉はさらさら~」(「たなばたさま」)を歌い上げ、「金沢に集う Beautiful People」「能登に思いを寄せる Beautiful People」というラインを奏でた。さらに観客とコール&レスポンスを行い、「そろそろ歌わないと(笑)」という言葉からはじまったのは「LA LA LA LOVE SONG」。MISIA も呼び込まれ、奥深いグルーヴをたたえたボーカルを高らかに響かせた。 「以前ニューヨークで、日本の放送を見ていて、ドラマの主題歌として流れてきた曲がありました。特別 な今日は、その曲をどうしても歌いたい」(久保田)と紹介されたのは、ソウルテイストのバラード「名 もなき空を見上げて」(MISIA)。R&B をルーツに持つ2人の共演に、観客のテンションも最高潮だ。続 く「LOVE RAIN~恋の雨~」には、JO1 の河野純喜、與那城奨が参加。大先輩の胸を借り、伸び伸びとしたボーカルを響かせる2人の姿も心に残った。
イベントの締めくくりは、MISIA のステージ。まずは「アイノカタチ」。深く、温かく、優しい愛を描 いた楽曲をゆったりと歌い上げた。
「今日はみなさん『PEACEFUL PARK 2024 for 能登』に来てくださって、本当にありがとうございま す! この会場に能登を思う気持ちが溢れているなと思いました。次の曲でもっともっと歌い合ったり、 思い合ったりできたらいいなって思ってます」。
感謝を込めたMCに導かれたのは、THE RAMAPGEとともに披露された「つつみ込むように...」。 美しいホイッスルボイスからはじまり、「能登の声、聴かせて!」というシャウトによって会場の一体感はさらに強まっていく。バンドのグルーヴ、メロディラインを身体的に表現するTHE RAMPAGE のパフォーマンス、そして、エンディングにおけるMISIAの強烈なロングトーンにも心を奪われた。
さらに GLAYのTERU、TAKURO が初日に続いて登場。「YOUR SONG」をセッションし、軽快なサウンドと前向きな歌声を響かせる。“きっとやれる。自分を信じて”というメッセージは、すべてのオーディエンスの胸に強く刻まれたはずだ。
「最高! 音楽って素晴らしい!」。万感の思いを込めたシャウトから始まったのは「あなたにスマイル」。 Little Glee Monster もコーラスとして参加し、美しく、力強いハーモニー/ボーカルで彩りを加えた。エンディングでは出演者全員がステージに上がり、〈あなたに smile いつまでも smile 届けよう smile,smile,smile〉をリフレイン。会場全体に豊かな感動が広がっていった。
ここで久保田利伸を中心に「Happy birthday to you」を合唱(7月7日は MISIA の誕生日)。「こんなに豪華なプレゼント、本当にありがとうございます!」と感謝を伝えたMISIAは「誕生日だからこそ、周りの人が幸せになるように、誰かのためにその日を使うという“バースデーチャ リティー”というものがあります。そういう意味でも、今日は最高の誕生日になりました。能登の方々、 まだまだ大変な生活を送っている方が多いので、心を寄せていけたらと思います」 と、言葉を重ねた。
最後は前日と同様、全員でピースサインを掲げながら、「PEACEFUL」「PARK!」のコール&レスポ ンス。笑顔が広がるなか、『PEACEFUL PARK 2024 for 能登』はエンディングを迎えた。
能登半島で炊き出しを行うなど、被災地支援に積極的に関わってきた MISIA はイベント開催に際し、 「エンターテイメントの力で被災地を元気づけ、心の支援、そして復興支援へと繋げていこうという 想いから開催されるこのフェスで音楽を届けられることがとてもうれしいです」とコメント。その言葉通 り、被災地への復興支援とエールにつながる意義深いイベントだった。
このイベントは、 NTT ドコモ、リズメディア、LIVE FORWARD による「PEACEFUL PARK 実行委員会」が主催。ライブのほか、チャリティグッズの販売なども実施された。会場の周辺には北陸のグルメが楽しめる「PEACEFUL TABLE 2024 for 能登 by 北陸チャリティーレストラン」、輪島塗、織物など地元の企業による「応援消費マルシェ supported by NTT docomo」 も設置。また8 月31日まで「d払い」「dポイント」によるオンラインでの募金活動も行われている。イベントでの募金は、被災地域の復興・活性化のために「石川県令和6年能登半島地震災害義援金」に寄付される。
写真はすべて 撮影・Junichi Itabashi、Santin Aki