ハリポタ舞台がロングラン3年目に突入! 新ハリーの平方元基と吉沢悠「魔法の世界を体感して」

 

 映画や小説から19年後、3児の父親となったハリー・ポッターとその息子との関係を軸に描かれる新たな物語。ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは偉大な父を持った自分の運命に抗うように父に反抗的な態度をとる。その一方で、幼い頃に父親をなくしたハリーは父親としてうまく振舞えず……。物語はもちろん、「ハリー・ポッター」シリーズの世界観を作り出す舞台芸術やセット、飛び出す魔法などのさまざまな演出でリピーターも続出している舞台だ。

 見どころを聞かれると、平方は「魔法も楽しませてくれる要素になってると思いますが、その裏にある人間?魔法使い?の人間模様だったり、苦しみ、怒り、悲しみ、喜び、いろいろな感情が物語の中に散りばめられていますので、そこも注目して見ていただけると、より分厚く濃厚に楽しんでいただけるんじゃないかなと思います」

 ハリーの妻・ジニーを演じる大沢も「見どころはもちろん魔法」としながらも、「人間は誰もが完全じゃないというのが、ある意味、この作品のテーマになってるというか。ちょっと不安定な部分があるけれども、それを友情だったり親子の関係が補っていくのかなっていう偉大な作品。夏休み、子どもたちにもたくさん見てほしい」と付け足した。

 吉沢は「(1年目、2年目と)台本も解釈も一緒なんですけども、演出家が違うと我々俳優が解釈するものが変わってくる。もうすでに劇場で見られた方も今までと雰囲気が違うかもっていうところが生まれるのがキャストが新しく変わった要素。どんなハリー・ポッターの世界になってるかを劇場でぜひ体感してほしい」と、アピールした。

 質疑応答では、平方と吉沢に対して、一番お気に入りの呪文は何かという質問も。2人の回答は偶然にも「ルーモス」で一致。暗闇を明るく照らす魔法で、劇中では大沢が使っている。

 平方は「やっていて気持ちがいいのですごく大好き」。吉沢は「まさかの俺もルーモス!」と驚き、「大沢さんがさっき言ってたように、作品のテーマとして、ハリーみたいな存在でも孤立させると孤独になってしまって闇に引っ張られてしまう可能性があるよっていうのもあって。ルーモスっていう呪文が光を照らす呪文なので、ちょっと温かい気持ちになるっていう。そういう意味でその呪文が好きだなって」