自民・平井卓也氏、自民党AIを広報に活用「どの生成AIよりも自民党っぽい答えが返ってくる」

左から堀潤氏、中川悠介氏、横山英俊氏、平井氏、「BEYOND 2020 NEXT FORUM」代表幹事の一木広治氏

 民主主義と生成AIに関する取材も多いという堀氏は、1月に行われた台湾の総統選挙を例に「例えば、当時の蔡英文総統が軍服を着て視察に訪れ『私たちの軍はアメリカと一体化している。アメリカ政府に貢献するため女性の兵士を増やす』などと語っているが、これは生成AIで作られたフェイクニュースだった。それがSNSで拡散されて真に受けた国民が反発するなど、選挙の前に一国の総統の発言そのものがねじまげられるのは本当に恐ろしいこと」と解説した。

 平井氏は「生成AIに限らず、すべてのテクノロジーは使う人の目的によってダークサイドに落ちたり、ジェダイの騎士になったりする。人間がどうコントロールするかが重要だ」と提言。さらに、選挙広報のあり方に話が及ぶと「私も自民党広報本部長として『自民党AI』という優れものを開発した。昨年9月から自民党の過去3年半のデータを学習させ、4つの基盤モデルを使い分けている。それで新しいポスターのキャッチコピーも作りましたが、どの生成AIよりも自民党っぽい答えが返ってくる」と驚きのエピソードを明かした。

 セッションの模様は7月13日19時から公式YouTubeチャンネルにて配信する。