都医師会・尾﨑会長、新型コロナ感染増に懸念「せめて夏場だけでも自己負担の軽減を」
さらに、5類感染症に移行したことで「早めに診断して “治療薬を飲みますか” と言っても、ラゲブリオとパキロビットは3割負担で約3万円、ゾコーバは3割負担で約1万5000円ほど。“そんなに高価なら我慢します” という話になってしまう」といい「昨年夏以上に流行し、この暑さが続くと重症化する方が増えていく。肺炎を起こさなくても食べられない、体力を消耗するといったことで重症化する」と懸念を示した。
尾﨑会長は「自己負担なしというわけにはいかないと思うが、せめて感染者数が増加する夏場だけでもいいので、3000~5000円程度の自己負担で済むような対応を国や都にお願いして8~9月に間に合わせたい。秋の定期接種もなるべく自己負担を軽減した形の体制が大事ではないか」などと提言。
移動や部活動などが増える夏休みの感染対策として「体調不良の方は1~2日休んで様子を見ることが大事。大変かもしれないが不織布マスクをきちんとつけ、体調が悪い人がいた場合、マスクを外して食事やしゃべることを控えるように。周囲の方が換気や部屋の大きさなどを注意することも大切」と言及。
「感染者に話を聞くと、“ちょっと調子が悪かったけど、決めた予定なので行ったら具合が悪くなった” という方が非常に多い。“予約しているからもったいない” という気持ちも分かりますが、体調が優れない場合は休んで様子を見て。外でする必要はないですけどマスクを持ち歩いて、人がたくさん集まる場所に入る時はマスクをする注意は必要。コロナ禍の時の注意を思い出し、この夏休みにもう一度やってもらうことが重要」などと訴えた。