〈バチェロレッテ3〉SNSあぜんの結論…武井亜樹が見せた強くしなやかな女性像 最終話考察〈アラサー女子のバチェラー語り〉【ネタバレ有】
簡単なようで難しい「自分らしく」を最後まで体現してくれた
武井氏にとっての運命の相手は、この旅で見つけることができなかった。だが、旅に意味はなかったのかと聞かれれば「かけがえのない時間だった」と語る。
「バチェロレッテ・ジャパン」は「たった一人の女性を男性が奪い合う婚活サバイバル」でもあるわけだが、女性からすると「奪い合われるのがうれしいとは限らない」のも現実だと思う。そこが、男性版「バチェラー」との大きな違いでもある。
男性と女性では「モテ」に関しての受け取り方が違うことも多く、今回の武井氏は特に、奪い合われるという設定を、自ら変えに行った人だった。自身の気になる人には積極的にアプローチしていたし、小手先のモテテクや小悪魔的なアピールは使わず、自身との相性や人間的魅力を冷静に判断する、まさに知性的な女性だった。
運命の相手を見つけることはできなかったが、武井氏のスタンスから学びを得ることができる女性も多いのではないかと思う。彼女の素直さは、謙遜の美徳を持つ日本人女性からすると、理解できない部分も多いのかもしれない。
誰かのためにする謙遜や、男性を翻弄するモテテクは、ある種生きていくために必要なものなのかもしれないが、一生を過ごす相手に提供し続けられるものではない。しかし、彼女は常に自分らしく素直な言葉を紡いできたし、だからこそ選択に後悔がないのだ。
自分のために行動できる女性の強さとしたたかさ、その決断力が垣間見えた「バチェロレッテ・ジャパン」シーズン3。これまでにないひとつの大団円を示してくれた武井氏に、感謝を送りたい。
(取材と文・ミクニシオリ)
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