NYの国連本部での「国連を支える世界こども未来会議」プロジェクトイベントでMIYAVIが「僕は音楽を演奏し続け、世界中の人々を結び続けます」とメッセージ

初公開されたメタバースルームを早速体験(撮影・佐々木悠人)

 その後、今回新たに立ち上げられた「メタバースプロジェクト」の概要が発表された。これはピースコミュニケーション財団と協賛しているNTTとの協業によるもので、財団の一木広治代表理事が「国連を支える世界こども未来会議はリアル開催を軸に展開してきましたが、世界からより多くのこどもたちがピースコミュニケーションを行えるように、この度メタバースを活用したコミュニケーションの場もスタートすることとなりました」と発表。

 NTTの梅津佳奈氏と渡邊淳司氏が登壇し、世界中に子どもたちが集まり未来に向けてアイデアを語り合う国連を支える世界こども未来会議に対して、コミュニケーションテクノロジーという面で支援していることや、コミュニケーション技術の歴史を説明した後、コミュニケーションを取るうえでの課題である距離や障害、価値観の解決方法の一つとして、メタバースの活用があることを紹介。またピースコミュニケーションテクノロジーとして、本会議でも取り入れている「わたしたちのウェルビーイングカード」カリキュラムをメタバースプロジェクトでも使用し、「世界中のこどもたちがつながり、お互いの存在について感じ、学び合うことで、お互いが尊重し合い助け合うことができる。これこそが“ピースコミュニケーション”」と語った。

 そして実際に、メタバースルームが公開され、ニューヨークの会場にいるこどもと日本にいるこどもがメタバース上でのコミュニケーションを体験。体験したこどもは「すごい。遠く離れた日本とコミュニケーションを取ることができました」と驚いた様子で感想を語った。さらにメタバース上で、会場にいるこどもが日本にいるこどもに向けて、ウェルビーイングの実現において重要だと思うことをウェルビーイングカードの中から選択し「僕は友達とビデオゲームをすることが好きだから、友情が大切です」「僕は平和が大切だと思います」などと議論を交わした。

 

中山泰秀氏がアメリカンジョークで笑いを取る場面も(撮影・佐々木悠人)

 続いて財団代表の一木広治氏と元外務副大臣で財団渉外担当理事の中山泰秀氏より、同イベントは来年5月に「Japan Parade NYC」と連携し開催すること、2025年8月6~7日には大阪・関西万博内で世界中のこどもたちが参加する会議を開催し、原爆が投下された8月6日には万博会場より参加するこどもたちの声を「ピースコミュニケーション宣言」として世界に発信することが発表された。