暗殺未遂事件でトランプ支持者たちの結束固まる。一方で「ヒーロー視」を懸念の声も〈現地取材〉

7月13日、選挙集会で銃撃されたトランプ氏と駆け寄るSP(写真:ロイター/アフロ)

 日本の対米政策にも大きな影響を及ぼす「2024年アメリカ合衆国大統領選挙」。現職のジョー・バイデン大統領と返り咲きを狙う前大統領のドナルド・トランプ氏の構図で展開される中、7月13日にトランプ氏が米ペンシルベニア州バトラーで演説中に銃撃されるという衝撃的なニュースが世界中を駆け抜けた。

 6月27日に行われたCNN主催の候補者討論会ではバイデン氏の高齢を不安視する声が高まり、俳優のジョージ・クルーニーら有力支持者からも候補者の差し替えの声が高まるなど、形勢はトランプ氏に傾きつつある中での出来事だった。

 本紙では現地時間の19日にトランプ氏のお膝元でもあるニューヨークで、今回の襲撃事件の反応を取材した。

 朝9時のトランプタワーは地元の人も観光客もまばらで、落ち着いた雰囲気。事件当日は、警察が通常より多く配備されていたほか、30人ほどトランプ支持者が集まっていたとのこと。

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