暗殺未遂事件でトランプ支持者たちの結束固まる。一方で「ヒーロー視」を懸念の声も〈現地取材〉

7月16日、ネバダ州を遊説するバイデン大統領。この後、新型コロナウイルス検査で陽性と判定される(写真:AP/アフロ)

 一方、セントラルパークにいた若者にも話を聞いた。

Q:トランプ氏は事件に屈しない姿勢を強調しているようですが、ニューヨークではどのように報道されていますか?
A:今回の暗殺事件については、政治的分断が広がる中、いつかは起こるのではないかと思っていたことが起こってしまった。また、同世代の仲間たちは、そもそもバイデン大統領については失望していた。

 トランプ支持者というわけではない若者たちにとっては前回の大統領選挙での選択肢が「バイデンもしくはトランプ」という中で「トランプにしたくないから、バイデン」という後ろ向きなチョイスをせざるをえなかったものの、バイデン氏の大統領としての成果についてはイスラエルのパレスチナ侵攻が続いていたりで、評価ができないと思っているよう。他にも、失言などでバイデン氏が支持基盤を失いつつある中、今回の象徴的な事件がトランプ氏をヒーローにしてしまうのではないか?という懸念が若者に限らず広がっているようだ。

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