ジャーナリストの堀潤氏が見た「国連を支える世界こども未来会議」の意味と今後
今回、このイベントを取材したジャーナリストの堀潤氏に話を聞いた。
堀氏は「子どもたちの危機感であったり、子どもたちが見えている世界が、ここ数年でよりシビアなものとして映っているなという実感がありました。戦争の様子であったりとか、気候変動の実感とかも、本当に私の問題として、どうやって自分たちが変えていくかということと、一刻も早く大人たちに動いてほしいなという、そういう思いがすごく自然な形で発信されていた。なのでますますこの取り組みが深まっていくことと、あと今は提言にとどまっていますが、国連総会の場などでしっかりと議論してもらったりとか、実装に向けて歩みを進めるべきだなとも思いました。着実に階段を上がってきているなという実感はあります」とイベントについて語った。
また今回新たに立ち上げられた「メタバースプロジェクト」については「私たち日本人もそうなんですが、激しく為替の変動などで移動が困難な時代になってしまいました。日本でもそうなんですから、他の諸外国でどこかに集まって国際社会に訴えようということをするのは本当に大変な時代になりました。それを補うのがああいったバーチャル空間。どこにいても手元のスマートフォンなどから参加できるということは有効だなと思っているので、リアルな場に仮想空間をミックスしていくということ試みはどんどん広がればいいなと思います。今は移動できる余力がある人たちとか、移動できる財力のある人たちが国際社会を名乗っているのかなと思うので、紛争や貧困、気候変動などにあえいでいる人々こそが、ああいった決定できる、もしくは議論を提案できる場にいるべきだと思います。なのでああいったバーチャル空間を活用した取り組みはもっともっと深めていきたい。そういう思いで拍手を送りました」と今後の発展に期待した。