9・29代々木で卜部功也が引退セレモニー。兄・弘嵩との2試合を振り返り「兄弟対決は本当におすすめしない」【K-1】

引退について語った卜部

 一番頭に浮かぶ試合については「“感覚が変わった”と思ったのは海外遠征から。ISKAの世界戦があったんですが、そこですごく意識が変わったという感じがある。兄と武尊がセコンドに来てくれたその試合が自分の中ではターニングポイントだったのではないかなと思っている」と2014年5月にフランスで行われた「BEST OF FIGHT」でのイェトキン・オズクルとのISKA K-1世界ライト級タイトルマッチを挙げた。

 卜部は新生K-1で2015年に2度、兄の弘嵩と王座をかけて戦っているのだが、こちらについては「忘れたいくらい(笑)。兄弟でベルトをかけて2回戦うというのはなかなかないと思う。その当時は本当に嫌だったが、今はいい思い出。今後のファイターたちには兄弟対決は本当におすすめしない(笑)」などと語った。

 その現役生活については「楽しいというより燃えていた。ずっと闘志がたぎっているというか。楽しさはあまりなかったかもしれない。苦しい気持ちのほうがあったかもしれない。苦しいが燃えていた。“やってやる”みたいな闘志はずっとあった。それが刺激的で、今思えば楽しかった」と振り返る。