元日向坂46・宮田愛萌、日向灘を震源とする地震に思い「 “いつでも味方だよ” と伝えたい」

 アイドルグループ「日向坂46」で活動し、現在はタレントで作家の宮田愛萌が8月9日、都内でこの日発売の新刊『春、出逢い』(講談社)発売記念会見を行った。

『春、出逢い』(講談社)発売記念会見を行った宮田愛萌(撮影:蔦野裕)

 全国の高校生歌人らが短歌を詠み競う「短歌甲子園」をテーマに、約六十首のオリジナル短歌を収録した本作。執筆のきっかけを「ひとつ前の作品(『あやふやで、不確かな』)が恋愛小説だったんですけど、次に何を書こうかなと考えていた時に青春小説を書きたいなというところから始まった。私はもともと短歌が好きで短歌研究員という肩書きを持っているんですけど、高校生たちの短歌甲子園というものがあると知って、もっと高校生に短歌を楽しんでもらいたいという気持ちから書こうと決めました」と語る。

 注目してほしいポイントにオリジナル短歌を挙げ「作中の登場人物たちが詠む短歌はほぼすべて自分で書いている。初心者が詠む短歌のいくつかは友人たちに協力してもらって、そのキャラクターっぽく私が手直しして使っているんですけど、本当にすべて自分で書いているのでそこはぜひ注目してほしい」とアピール。読んでほしい読者について「いろいろな方に読んでほしいのが前提として、高校生や若い世代の方に読んでいただいて “文芸部に入ろうかな” とか “自分も短歌甲子園に出たい” と思ってもらえたらいいな」と期待を込めた。

 作品の人物造形に対して「あまり意図して “こういう個性をつけよう” というふうには考えていない」としつつ「名前に関しては文芸部の1年生の苗字が植物系、2年生の名前は “赤” 、3年生は動物系という縛りを設けてつけています。モブキャラたちは鉄鋼業が盛んな地名という感じで、何となく制約を設けて名前をつけています」と宮田。短歌を作るうえで選んだ言葉について「なるべく登場人物たちが日常生活で使っていそうな言葉で作ること。自分の中で “このキャラはこういう本が好きかな” と設定を考え、だとしたらこういう言葉を選ぶかなという言葉を短歌に落とし込みました」と明かした。

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