踊るタコを堪能! 恵比寿に登場した通が探し出す 「韓国料理ナッチャン」の2号店がアツくてうまい!

鍋の面倒はスタッフがしてくれる。テナガダコやスープや野菜の話、三軒茶屋店での人気っぷりなどをスタッフから聞き出したり……

 もうひとつの名物は、生きたテナガダコをそのまま投入するピリ辛鍋「サンナッコプセ」(5500円)。釜山生まれの地元の人に愛される郷土料理で、ナクチ(テナガダコ)、コプチャン(ホルモン)、セウ(海老)が一緒に楽しめる。

 テーブルの上でグラグラと煮立つ赤いスープは、唐辛子や数種類のスパイスを使ったオリジナル。釜山ではコチュジャンを使うそうだが、現地の味を再現することにこだわらず、店が考えるおいしさを追求してのことだという。

 鍋には、国産ホルモン、エビ、エノキなど野菜を入れて、最後にタコを投入する。鍋はスタッフが面倒見てくれるので、「今が(動画撮影に)いいタイミングです」の指示があるまでは、サンナッチや牛ユッケ、お好みのチヂミを味わいながら、仕上がりを待つ。頃合いを見て、赤いスープの中でおいしく茹だったタコをスタッフがハサミでチョキチョキと食べやすい大きさにカットしてくれ、ざっくり切ったニラがふわっと加えられると完成だ。

 タコとホルモンの弾力のある食感、エビとホルモンの海と陸の旨味が出会った味わいのあるピリ辛スープ、たっぷり野菜……。オリジナルの乾麺、もしくはご飯でシメる。

 テナガダコは、親しみのあるタコと同様に、さまざまなミネラルとビタミンB2、良質のタンパク質とタウリンが豊富で、滋養強壮、疲労回復に効果があるとされている。

 熱くてうまいピリ辛鍋は、暑さでまいった心と体に喝を入れてくれた。