頭、空っぽにしてラウールをペロペロしていればいい、最強の学園ラブコメアクション映画『赤羽骨子のボディガード』を見逃すな!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 いきなりですが演劇やります。

 9月10日(火)〜16日(月祝)の日程で実験演劇「GEMINIでございま〜す!」という作品なんですが、あやまんジャパン様全面協力のもと「AIに、作らせてみた演劇」ということになってます。

 僕もよく分からないので皆さんも気にせずいらしてください。

 では今週も始めましょう。

黒田勇樹

「タイパ」「コスパ」と、何かと時間と費用対効果を意識している現代社会。
 ディズニーで1日3万円使うのも、安いキャバクラで1時間5千円使うのも、映画に2時間2千円使うのも「自分のお金と時間を、何に使うか」という選択肢においては横に並んでいて、提供する側は、同じパイを奪い合っているわけです。

 今回鑑賞した『赤羽骨子のボディガード』、ぴったり2000円、満足度300%でした!
 1回で6千円は払いたくないけど、毎回2千円出して3回観たいという感覚。

「難しいこと考えるの疲れたし、コメディでも観るか」と、ふらっと映画館に立ち寄ったのですが、まぁ、マジで、難しいこと考える必要がなく、めちゃめちゃテンポよく進んでいく2時間。

「Snow Man」のラウールさんを、始めとしたクラスメイトたちが、多額の懸賞金をかけられた赤羽骨子を「本人に気づかれないようにボディーガードする」というストーリー。

 最初の5分ぐらいで同級生全員の特技が明かされるのですが、そこまでの流れが。わかりやすさとしても映像としても美しすぎて「考えるのをやめて、身を委ねよう」と、思うには十分な作品でした。

 ダンスにアクション、恋愛や青春群像劇など、要素てんこ盛りな上に、クラス全員がきちんと活躍するので、実はストーリーボードにすると、非常に複雑なことをやっているハズなんですが、観客はそれを、これっぽっちも気にしないで、コーラとポップコーンを片手に、2時間笑ったり興奮したり、ちょっとないたりしていればいい、本当に絶妙な味付けの映画でした。

 ラストで、ダンスシーンとアクションシーンが交差する場面があるのですが「ダンス大会」という設定を使って、違和感なく様々なBGMをアクションシーンで流す演出が最高にシビれました。

 最後の最後まで、この群像劇の中にある人間関係を、全て描ききっていたのもお見事。

 言いたいことまだまだあるのですが、最後に1つだけ。この作品の真のヒロインはトゲちゃんだよね!!

 あとは、ずっとラウールくんを目で追いかけていたら大丈夫です。渾身のエンタメ大作なので、是非スクリーンで観られるうちに劇場へ!

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