〈インタビュー〉片寄涼太が“アーティスト 片寄涼太”に歌わせたかった曲 最新シングルでGENERATIONSとは別の顔

「作品を本当に大事にしていけるようなやり方で」


ーー先ほど少し出てきたのですが、片寄さんの“アーティスト・片寄涼太”への視線が興味深いです。ソロのアプローチとして、シンガーソングライター的というか、自分が言いたいことはこれなんだ!と発信するのではなくて、「みんな、どんな片寄涼太を聴きたい?」のほうに重心を置いていますよね。

片寄涼太:どう見られているか、俳優業もさせてもらう中での認知のされ方もあるので、その片寄涼太にどういう曲を歌ってほしいかなっていうのを考えます。それを客観的に考えられるのがソロっていうか。自分が言いたいこと伝えたいことっていうのは、今後、アルバムとか作るってなった時に、そこが綴れる場所になっていけばいいと思います。

ーー最終的にソロとしてどういうアーティストになりたいであるとか掲げる理想像はありますか?

片寄涼太:色褪せない曲を積み重ねていけたらいいなと思っていて、そういう意味では、たくさん楽曲を作っていくというよりは、一つひとつの作品を本当に大事にしていけるようなやり方で進んでいけたらいいかなと思っています。グループの活動もあるし、一歩一歩、ちゃんと置いていけるような、そういう感じにできたらいいなと。

ーーアルバムを用意していると聞いています。

片寄涼太:進めているものも結構ありますが少しずつです。自分で書くということにもチャレンジしてみたいなと思いますが、どちらかというとそこへのこだわりは大きくはなくて。いろいろなアーティストさんと一緒に作品を作りながら、その中に自分が書いたものも大切な一曲としてある。ストーリーを込めて納得のいくものを残していきたいと思っています。

ーーさて、そろそろ最後の質問まもなく30歳というところで、20代ラストの29歳の1年間、片寄さんには公私にわたってビッグなイベントがあったと思います。GENERATIONSが10周年、そのうえでグループにも大きな変化がありました。初めての舞台に挑戦もしました。プライベートでも変化があったと思います。いつか自分の29歳を振り返った時に、自分の人生において、どんな1年だったなって振り返ると思いますか?

片寄涼太:GENERATIONSで10周年を迎えてのライブはすごく大きかったし、そのなかで舞台みたいな初めてのことにも挑戦したり、すごい大きい1年だったんじゃないかな。振り返った時に、あの時があれがあったからって強く思えるような年になるでしょうね。

ーー30代に突入。どんなアーティストに、どんな男になっていきたいですか?

片寄涼太:やっぱり若々しくいることとかをすごい求められる業界ではあると思うんです、日本の芸能界って、特に。でもそういった中で、グループとしても個人としても、若々しくいることだけじゃなくて、正しく成熟していくこと、それをテーマにより深めていくような 30 代にできたらいいなと思います。

ーーその30代は……大変そうですか?

片寄涼太:楽しいんじゃないですかね。やりがいがあると思います。そういったことの方がこれから自分にとってすごくプラスになるんじゃないかなと思います。

ーー手始めに何から手をつけようと思っていますか?

片寄涼太:勉強かな。なんか勉強し続けるっていうことがすごく重要なのかなと思ってるので。好きなワインの勉強でもいいし、小さい頃からやっていたやっていた英会話、語学の資格を取るとか、より高めていくことを続けられたら。そういったものを生かして、大学に行くことにも興味あります。行けてないので。

ーーいいですね!  “正しく成熟していく”片寄涼太、楽しみにしています。

(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)