日本代表選手が特別講師 豊島区の中学生がバレーボール、水泳、ブレイキンで「マルチスポーツ」を体験

撮影・蔦野裕

 第二部では、バレーボールの石川祐希選手もオンラインで加わり、甲斐選手、本多選手と「マルチスポーツ」をテーマにトーク。

 石川選手が「ぜひいろいろなスポーツをやっていただきたいと思います。そういうことが子どもたちの将来にもつながると思う。いろいろな競技を試したり選手の話を聞いたりすることは大切。イタリアでも、バレーボールの選手たちが試合前にサッカーやったりボール回ししたりしてますね」と語ると、ブレイキンのレクチャーに飛び入り参加した本多選手も「初めてやってみましたがメチャクチャ楽しかったです。トライする楽しさにも改めて気づきました」。

 最後に石川選手は「僕もバレーボールを始める前は野球や水泳などいろんな競技を経てバレーボールにたどり着いたので、皆さんもいろいろな機会を自分から取りに行っていただけたら」、甲斐選手は「体を使って体験することも重要ですが、それができないときにはSNSの映像などでいろいろなスポーツに触れてみては」、本多選手は「楽しさを見つけることも忘れずにいろいろなことに挑戦して」と中学生たちにエール。

 今回のイベントに高際区長は「幼少期から複数の競技を経験するマルチスポーツは、運動能力の向上やけがの防止などにもつながり、子どもたちにとってとても素晴らしいものだと思った。今日体験したようなブレイキンなど、普段のスポーツに何かプラスして、マルチスポーツを実践していただけるとうれしい。豊島区は公園面積が23区で1番狭くて、人口密度も日本一。だからこそ、狭い場所でもできるアーバンスポーツなどをプラスできるように、そういった新しいスポーツに触れる機会をつくっていきたい。引き続き、区民のみなさま、特に子どもたちにとって、充実したスポーツ体験のできる豊島区を目指していきたい。」と豊島区のスポーツ振興にさらなる意欲を見せていた。