稲城市の小学生が「住み続けられる未来の稲城市」をテーマに討論。最優秀賞は「社会貢献と価値観の理解」の大事さを掲げたグループが獲得

コミュニケーションサポーターのサポートのもとワークショップ(撮影・蔦野裕)
 会議は2部制で行われ、第1部では「住み続けられる未来の稲城市について考える」ワークショップが行われた。ここでは日本電信電話株式会社の渡邊淳司の進行のもと「心臓ピクニック」と「わたしたちのウェルビーイングカード」を用いながらの自己紹介からスタート。心臓ピクニックは聴診器を胸に当てると手に持った小型の箱が鼓動に同期して振動する装置で、緊張の度合いなどが可視化できるもの。カードはウェルビーイング=いきいきと生きるあり方や、心地よい状態=のための18の大事なことが書かれており、それを各々が提示することで互いに意思の疎通ができ共通理解が深まるというもの。
 
 この自己紹介でコミュニケーションを深めたこどもたちはディスカッションをスタート。ここでは「住み続けられる未来の稲城市」のために大事だと思うことが書かれているカードを2枚選び、その理由を考えるという作業を行い、グループ内で発表。各々の意見を出し合った上でグループとして1枚のカードを選び、さらに議論を重ね、具体的なアイデアをブラッシュアップし、各々ができる行動を考えるといったところまでの作業を進めた。
 
優勝チームのプレゼンの模様(撮影・蔦野裕)
 
 第2部では稲城市議会の議場に場所を移し、6つのグループが各々のアイデアを発表。発表の前に審査員を務める髙橋勝浩稲城市長と北浜けんいち市議会議長が挨拶。
 
 プレゼンテーションでは「稲城らしさが大事。梨農家が減っているので、梨を守るために梨を人気にして梨農家を増やす」「ファミリー世代から高齢者が安心できることが大事。介護の紹介ポスターと市にアンケートを提案する」「思いやる心が大事。稲城の人たちで思いやりの機会を作る」「自然について話し合うことが大事。他の市の自然に関する取り組みを調べる」「自分らしさが大事。梨ロードを作る」「社会貢献と価値観の理解が大事。人と違いを発見した時にそれをポジティブにとらえる」といったさまざまなアイデアが発表された。