4団体統一王者の井上尚弥が王座防衛。ドヘニーが腰を痛め戦意喪失のTKO

試合後の会見で4本のベルトとともにフォトセッション
 井上は試合後のリング上でのインタビューでこのフィニッシュについて「少なからずダメージの蓄積はあったと思います」と語った。
 
 この日は慎重な試合運びを見せていたのだが「今回、テーマというかやりたかったのは丁寧にボクシングを組み立てること。ボクシングは簡単なものではないので、倒しに行こうと思って倒せるものではないので、しっかりボクシングというものを理解して組み立てることを意識しました」という理由から。
 
 そして「内容、結果通して皆さんの満足するような期待していたような試合内容ではなかったと思うんですが、長く試合をしているとこういう試合もあるということで。また次に期待してほしいと思います。まだまだ未完成だと思うし、今日の試合の内容は自分の出来の悪さではなく、ドヘニーのキャリアや試合運びのうまさといったものがこういう内容にさせたと思うので、まだまだ自分としては完成していないと思うので、もっと上を目指してやっていきたい」などと語った。
 
 試合後のリング上でプロモーターのボブ・アラム氏となにやら会話をかわしていたのだが、これについてはアラム氏は「年内にもう1試合、東京で試合をして、そして来年にはラスベガスで大きな大きなイベントを開催したいと思っています」と語っている。
lbv「Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」(9月3日、東京・有明アリーナ)
◆メインイベント 世界スーパーバンタム級4団体統一世界王者防衛戦12回戦
○井上尚弥(WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級王者、大橋)(7R16秒、TKO)TJ・ドヘニー(WBO世界スーパーバンタム級2位、アイルランド)●

◆セミファイナル:WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
○武居由樹(WBO世界バンタム級チャンピオン、大橋)(判定3-0=114-113、114-113、115-112)比嘉大吾(同級1位、志成)●

◆第3試合 WBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦12回戦
○平岡アンディ(WBA世界スーパーライト級7位、大橋)(9R2分58秒、TKO)イスマエル・バロッソ(同級暫定王者、ベネズエラ)●

◆第2試合 OPBF東洋太平洋・WBOAP ウェルター級タイトルマッチ12回戦
○佐々木尽(OPBF東洋太平洋・WBOAP ウェルター級チャンピオン、八王子中屋)(7R52秒、TKO)カミル・バラ(OPBF東洋太平洋・WBOAP ウェルター級10位、オーストラリア)●

◆第1試合 日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦
○下町俊貴(日本スーパーバンタム級チャンピオン、グリーンツダ)(判定3-0=96-93、96-93、97-92)津川龍也(日本ユーススーパーバンタム級王者、同級3位、ミツキ)●
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