武居由樹が初ダウン奪われるピンチを乗り越え、比嘉を判定で破り初防衛「この勝ちには納得できていないが大吾さんと最高の試合ができてよかった」

勝利の瞬間、武居はこの表情(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
 12R、武居が圧をかける。武居は右ジャブ、右アッパーから詰めるとパンチを連打。比嘉の動きが止まる。武居の連打にガードを固め下がり、クリンチ。武居は前に出てパンチを連打、比嘉はクリンチ。武居は追って、アッパー。なおも追うが比嘉はクリンチ。武居はなおもパンチを連打。下がる一方の比嘉。そしてクリンチ。武居はコーナーに詰めてパンチの連打。逃げてクリンチの比嘉。武居はロープに詰めてパンチを連打。比嘉がクリンチで逃げるが最後までパンチを連打の武居。
 
 試合終了のゴングが鳴ると互いの健闘を称え合い抱き合う2人。
 
 判定は114-113、114-113、115-112の3-0で武居。判定が下った瞬間、武居は安どの表情を浮かべた。
 
 試合後のリング上のインタビューでは「自分の中ではこの勝ちにはまだ納得できていない。でも大吾さんと最高の試合ができてよかった。大吾さん、野木さん、本当にありがとうございます。大吾さんのお陰で俺はまだまだ上に行けると思えるので、感謝しています」と戦った比嘉とそのトレーナーの野木丈司氏に感謝の言葉を述べた。
lbv「Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」(9月3日、東京・有明アリーナ)
◆メインイベント 世界スーパーバンタム級4団体統一世界王者防衛戦12回戦
○井上尚弥(WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級王者、大橋)(7R16秒、TKO)TJ・ドヘニー(WBO世界スーパーバンタム級2位、アイルランド)●

◆セミファイナル:WBO世界バンタム級タイトルマッチ12回戦
○武居由樹(WBO世界バンタム級チャンピオン、大橋)(判定3-0=114-113、114-113、115-112)比嘉大吾(同級1位、志成)●

◆第3試合 WBA世界スーパーライト級挑戦者決定戦12回戦
○平岡アンディ(WBA世界スーパーライト級7位、大橋)(9R2分58秒、TKO)イスマエル・バロッソ(同級暫定王者、ベネズエラ)●

◆第2試合 OPBF東洋太平洋・WBOAP ウェルター級タイトルマッチ12回戦
○佐々木尽(OPBF東洋太平洋・WBOAP ウェルター級チャンピオン、八王子中屋)(7R52秒、TKO)カミル・バラ(OPBF東洋太平洋・WBOAP ウェルター級10位、オーストラリア)●

◆第1試合 日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦
○下町俊貴(日本スーパーバンタム級チャンピオン、グリーンツダ)(判定3-0=96-93、96-93、97-92)津川龍也(日本ユーススーパーバンタム級王者、同級3位、ミツキ)●
<<< 1 2 3 4 5