ドーピング検査で平本蓮と朝倉未来は陰性。榊原CEOは騒動を受けドーピングに関するルールの抜本的見直しと強化を宣言【RIZIN】
RIZIN医療部の諌山和男医療部長(©RIZIN FF)
今後のルール作りについては「ドーピングに関しては性善説に立っていた。その立場でのルール作りだったが、こんなことはしたくないが罰則を厳しくする。ここまで世間を騒がせてしまったことに関して言えば、次のステップとしては罰金や選手に対しての規制を強化する。契約書ベースで言えば、今まで以上にドーピングに対する厳しい制約や約束を選手とさせていただくことを交渉の中で進めていきたい。それで契約できない選手とはRIZINに出場してもらえない。罰則を強めることと契約を根本的に見直すことに取り組んでいきたい」などと語った。
SNS上で飛び交っている血液検査を求める声に対しては諌山氏は「WADAでの検体の9割は尿検査。その陽性率は0.16%。血液検査の陽性率は0.0005%と尿検査より低率。尿検査で十分に陽性者を判断で来ているというのがWADAの考え方。ただ血液検体も徐々に増えている。今後、血液検査がより正確になり、選手への負担が軽減されるようなことがあれば、導入の検討も必要な時期が来ると考えている。補足ですが、毛髪検査をという声もありますが、毛髪検査は覚せい剤検知でも検査項目に入っていない」と説明した。
榊原氏は平本に対しては「WADAの基準からすると疑いを持たれる行動をすら、ドーピングに引っかかる可能性がある。平本選手がその意図にかかわらず、ドーピングに引っかかる薬物を入手していた時点でルールによってはアウト。現状のRIZINのルールではそこまで規定がないので、これをドーピングとは裁定できないが、今後、ルールを改定する。平本選手には猛省してほしいと思うし。ネット上でのことなので事実は分からないが、本人も誤解を招く行動を取ったことは反省しているし、未来がある選手なので。これは平本選手に限ったことではなく、他の選手も普段から口に入れるもの、食物でもサプリでも疑ってかかること。いろいろなものを入手したい気持ちは分かるが安直な行動は慎んでほしい。それくらい厳しい基準にする」と猛省を促した。