新格闘技団体「ROMAN」の時間無制限バーリトゥードルールの基準は「医学的に認められない攻撃を排除」。新柔術ルールではヒールフックなどを解禁

会見の冒頭、渡辺CEOが立ち上げの経緯などを説明
「時間無制限バーリトゥード」は頭突き、金的ありの過激で自由度の高いルール。しかし目潰し、噛みつきなどは禁止される。このルールについては渡辺氏は「再起不能になることから省いていった。逆算的に今の医学的に認められない攻撃を排除。頭突き、金的攻撃はあり。指への関節攻撃も認められる。噛みつきは止血できないところを噛んでしまうとまずい。目は医療的に回復が難しいということで、将来的に医療が進めばそういうことが解禁になる未来もあるかもしれない」などと語った。
 
「道着着用MMA」は文字通り、道着を着用して行うMMA。こちらは頭突きや目潰し、髪を引っ張るなど通常のMMAに近い反則が設定されている。
 
「新柔術ルール」はヒールフックやスラミング、外掛けといった従来の禁止技が解禁されたより自由度の高いブラジリアン柔術ルールとなっている。
 
 渡辺氏は道着MMAについて「膠着が生まれるのではという意見もいただいた。“そういう大会があれば”と思った二十数年前と今では格闘技は進化しているし技術が全然違う。僕らがMMAとか柔術を始めたころは“寝っ転がってこんなことをやっても絶対に流行らない。世の中には受け入れられない”と言われていた。しかし今はMMAも柔術も世界を席巻している。だからといって道着MMAもそんな甘いものではないと思うが、知恵を絞り、選手たちの情熱があれば、これを世界的な流れにできるのではと思っている。僕は第1回UFCや中井先生が出場していた『VALE TUDO JAPAN OPEN 1995』見た。あのころは総合格闘技はそこまで確立していなかった。当時は“今後、総合格闘技は裸体でやるのか道着でやるのか”という話はみんなしていた。違う世界線があったら、今、道着MMAが主流になっていた可能性はゼロではなかったのではと思っている。それを皆さんの協力を得て、また新たな格闘技の世界線を探りに行きたいというのがROMAN設立の理念であります」などと語った。