退団決意の大谷譲二が三富兜翔に完勝。去就は特に語らず。三富は個人と代表の狭間で「明言はできない」【PPPTOKYO】
一瞬、両者の視線が交錯(撮影・蔦野裕)
団体が成長するに従い、方向性の違いなどが出てくるのはプロレス界の常。三富と大谷もその例に漏れずで、SNS上で三富が大谷を批判。前回大会となった7月の新宿FACE大会では大谷と大門寺崇とのシングルマッチの試合後に、大門寺に背中を押される形で大谷が三富への思いをぶちまけたうえで、シングルマッチを要求。この日の5周年大会での対戦が決定した。大谷はその直後のバックステージでこの日を最後に退団することを決意していたことを明かしていた。
そんなさまざまな状況のもと行われたのがこの日の試合。
ゴングが鳴ると互いにコーナーからしばらく一歩も動かず。そして歩み寄るとロックアップからヘッドロック、首投げ、ヘッドシザースという基本的な動きからスタート。その後もグラウンドの攻防から大谷が三富をロープに押し込み、クリーンブレイクと思いきや胸板を張ったところから一気にぎすぎすした打撃戦に。大谷が頭を張ると三富は頭を踏みつける。三富はロープ越しのドラゴンスクリューなどシビアな攻め。場外戦で垂直落下式ブレーンバスターを放つなど容赦なし。