【9月は認知症月間】今すぐ読みたい話題の本『マンガ 認知症【施設介護編】』

ニコ・ニコルソン/佐藤眞一/小島美里 著『マンガ 認知症【施設介護編】』(ちくま新書)書影

 毎年、9月21日は認知症への理解を深める「世界アルツハイマーデー」。この日を中心に9月を「世界アルツハイマー月間」と定めてさまざまな取り組みが行われている。日本では今年1月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法(認知症基本法)」において、9月が「認知症月間」、9月21日が「認知症の日」と定められた。

 そんな中で、累計10万部を突破した『マンガ 認知症』シリーズの最新作『マンガ 認知症【施設介護編】』(ちくま新書)が発売された。幼い頃から優しかった祖母・婆ルソンの認知症が進行し、母ルソンと2人で介護に取り組んでいるマンガ家のニコ。在宅介護が限界を迎え、婆ルソンを施設に入居させたものの、認知症の悪化と共に施設からの呼び出しが増えていき……。

 2020年に発売され、認知症介護当事者の視点によるマンガと認知症の心理学の専門家・サトー先生による解説を組み合わせ、“下半期1番売れた認知症の本” となった前作。本作では新たに施設介護のプロ・コジマさんが加わり、「どの施設が合っているの?」「施設との付き合い方が分からない」など、認知症の施設介護にまつわる不安を解消する。

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