自民党総裁選 所見発表演説会で高市氏「自民党を鍛え直そう」、小泉氏は「できるだけ早期に衆議院を解散」

小林鷹之氏(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
 小林氏は「当選4回、40代、自民党では異例のことではありますが、私は日本を、世界をリードする国にする。そして他国の動向に右往左往しない真に自立した国にする。そのビジョンを掲げ、今回の総裁選に挑戦いたしました。今回掲げた“脱派閥選挙”。自らの意思で立ち上がってくれた多くの仲間がいます。心から感謝します」と挨拶。
 
「まだ経験が足りないとも言われます」と言いつつも「しかし私は経済安全保障政策という分野をゼロから切り開き、国の重要政策として世界に先駆けて作り上げた」などと続け、経済安全保障担当大臣、科学技術担当大臣での実績を挙げたうえで「国家運営の基本は経済、安全保障、それを支えるイノベーション。そしてすべての根幹には教育がある。これらをバランスよく高めていくことで世界の真ん中に近づくと考える。中でも経済政策に注力する。まずは地方に活力をもたらす」などと中心となる理念を語ったうえで、そのプランを「新日本創造計画」と名付けた。
 
 また自民党改革として政治資金改革の徹底と適材適所の人事の断行を挙げた。
 
 エネルギー問題については「電力は暮らしや産業の基盤。どんな時でも安価で安定した供給を確保する必要がある。再エネに偏り過ぎた現在の計画を年内に見直す。そして安全性を担保したうえで原発の再稼働、そしてリプレース・新増設に取り組む。そして経済安全保障上、火力発電を含めバランスの取れた電源構成を作っていく。エネルギーの覇権が資源の覇権国から技術の覇権国に移ってい行く。核融合発電の早期の実施を目指して、将来的にエネルギーの輸出国への転換を目指す」と語った。
 
 憲法問題については「政治の要諦は危機管理。緊急事態条項の創設、そして自衛隊の明記。この2つは最大限急いでいく必要がある」と改正を訴えた。