K-1ファイター玖村将史のこれだけは譲れないこだわり「一人の時間。人に合わせていると本来の自分を見失ってしまう」

(撮影・蔦野裕)
「年を取って」と言いますが、今、25歳。昔とはいつごろのことですか?
「10代のころです。自分以外のことにだんだん興味がなくなってきたというか。自分を高めていくことが楽しくなってきた。他のものは“あればいい”という感じになりました」
 
 キックボクシングを始め、強くなり技術がついてくることでキックボクシングが楽しくなってきた?
「そうですね」
 
 確かにある程度、年齢を区切らないとできない競技ということもありますしね。
「いや、でも40歳くらいまでは現役を続けたいと思っているので、そういうこともあるかもしれないです。いろいろなことを、それこそ集中せずにやったりしたらケガとかもして、長く続けられないと思うので。本当に好きなものだからこそ、ケガなどもせず長く続けられればいいなと思っているんです」
 
 その40歳というのは昔から考えていた数字ですか?
「最近ですね。ここ1~2年くらい。それまではできるだけ早く辞めたいと思っていました。早く結果を出して早く辞めたいと」
 
 180度転換した理由は?
「今のトレーナーと出会ってから格闘技の面白さがより深く分かって、そこから格闘技にどっぷりになりました。それまではどちらかというと趣味とか、“これもしたいな”みたいなところがありました。でも格闘技の面白さが分かってからは、100の力で本気でやらないときついことだし、強くなるためには本気でやらないといけないので、だんだん他のことが後回しになっていって、気が付いたら格闘技にどっぷりになっていました」
 
※「第2回 言葉」9月17日公開に続く
<<< 1 2