東京ドーム2デイズも「夢が詰まってた」〈THE RAMPAGE 浦川翔平のBUZZらないとイヤー! 第83回〉

「EXILEさん、EXILE THE SECONDさんの歓声は鼓膜ぶち割り系で、やっぱりLDHの看板」

ーーアンコールは、EXILEから受け継がれる“24”シリーズ祭りでしたね。THE RAMPAGEの「24karats GOLD GENESIS」で大歓声でスタートして、DOBERMAN INFINITYが格好良く登場して「24karats -type EX-」、EXILEやEXLE THE SECONDが加わっての「24karats STAY GOLD」に至ってはリミッター振り切ってたのはオーディエンスもじゃないかっていうぐらいの歓声で空気がビリビリしました。

翔平さん:やばかったですよね、あんな熱狂、久しぶりに聞いたかも。EXILEさん、EXILE THE SECONDさんの歓声は鼓膜ぶち割り系で、やっぱりLDHの看板だなって思いました。継承感もあって……理想のメドレーになったと思います。歴史を感じつつ、自分たちが聴きながら踊りながら生きてきた楽曲、それを本人とコラボしているなんて、本当に夢のような時間でした。

ーー見せ方も興味深かったです。DOBERMAN INFINITYは、いかついんだけれど、実は“24”って何なのかって丁寧に教えてくれて……

翔平さん:やましょーさんがこんな感じでってまとめて、オファーしたんですよね。「俺らなしで“24”やってんじゃねーよ!」的なテンション感でって。歌詞の中にもそういうくだりもあって。自分たちは“24”シリーズを正式継承!って「24karats GOLD GENESIS」をリリースしましたけど、最近ファンになってくれた方のなかには、正直、継承って何だろうって思っている人いると思うんですよね。あんな丁寧に説明してるのにくどくない、ちゃんとライブの流れにしているのって革命的ですよ。あれはLDHのエンタメ歴史教科書です!

ーーEXILE、EXILE THE SECONDとの「24karats STAY GOLD」のパフォーマンスも同じプロセスで出来上がっていますか? KRUMP、POP、New Jack Swingとルーティンをリレーしていく胸アツなパートもありましたが。

翔平さん:そうですね。出てくれた方にはみんな、こういう感じで!ってメンバーが直談判していて、リハーサルしながら意見をもらいつつ作っていきました。EXILE TETSUYAさん、岩翔さんと3人でルーティンやったのはエモかったです。今回のライブ、16人それぞれが自分の〈R〉を背負ってステージに立っていたじゃないですか……

ーー翔平さんは「(R)oughNeck」でしたよね。小学生の時に組んでいたダンスチームの名前(RoughNecks)に由来していて、暴れん坊、荒くれ者って意味。RAMPAGEの意味とも共通してるって、前回教えていただきました。前回の連載の公開時はまだ発表前で内容には含められなかったのですが。

翔平さん:ドームで暴れ回るよってことだったんですが、RoughNeckって言葉もいろいろ背負っているんですよね。自分のダンスの始まりで原点回帰の意味もあるし、(故郷の)長崎も背負っている。自分のルーツであるNew Jack Swingって首を振り回して踊るってのもあるし。そんなNew Jack Swingを、あの空間で3人で踊れてるのは本当に幸せでした。ステップをやっていて良かったです。

ーー私は、以前、翔平さんから聞いた話を思い出してました。THE RAMPAGEの“24”には(「24karats GOLD GENESIS」)は1曲の中にいろいろなジャンルのダンスが混在していて、異なるダンスの背景を持つメンバーが集まっているTHE RAMPAGEを反映している、それが他とは違う特徴であるというようなこと。これが継承であり、更新・アップデートなんだろうなあって。だから、ただ楽しい祭りじゃなくて重みのある祭りでもありました。

翔平さん:それをまた「100degrees」でしめるのが、いいじゃないですか! 手を振ってしんみり終わるのもあっただろうし、実際そういう案もあったんですけど、未来につながる感じはこっちだよねって。そして、頭の「THROW YA FIST」に戻って……。今までいろんなツアーをやってきてどのツアーも好きなんですけど、正直、どんなツアーよりも好きなライブになりました。アツいポイントがかき集められていて結成10周年の日にふさわしいライブだったし、エンタメの底力を見せつけることができた気がします。日本のエンタメがK-POPに押されているって言われますけど、全然負けてないですよ!俺たち!っていうアピールになったと思います。THE RAMPAGEの新たな始まり、いけそうだって気合が入る日になりました。東京ドームは次につなげるライブ、未来につながるライブだと言ってきましたが、それを行動に移せたなって思います。