ASTROのYOON SAN-HA「成長してまた来ます」自身初のソロファンコンサートで日本公演

 

 トークの後は、「初のソロアルバムに、最初に“絶対に入れたい”と思った曲」だという「Losing My Mind」で軽やかなハイトーンボイスを響かせた。

 スパンコールがまぶしいライダースジャケットに着替えて登場した後半からは、ロックなユンサナに変身。「盛り上がってますかー?」と客席を煽ると、ディストーションの効いたギターサウンドが映える「BLEEDING」でダイナミックなボーカルを聴かせ、アルバムタイトル曲「Dive」では、オルタナティブなロックで激しく攻めた。

「バンドと一緒にやるのは、『SANiGHT』以来。『SANiGHT』はカバー曲だったけれど、今回は自分の曲をAROHAに見せられて、気分は最高! ロックはどうですか? 日本でアルバムを出せることになったら、ロックコンセプトでやりたいな」とロックにハマっているよう。そして「BITTERSWEET MISTAKE」でバンドとのグルーブあふれるアンサンブルで会場を魅了すると、「アコースティックな曲が好きな僕には、この曲は合わないかも……と思ったけれど、皆さんから好評だったので不思議な気分です。この曲は、音源よりもライブの方がいいかも。AROHAに見せられて幸せ」と笑顔になると、本編の最後を大人のバラード曲「Rain Down On Me」で締めくくった。

 大きな「YOON SAN-HAコール」に迎えられたアンコールでは、ASTROのアルバム『Drive to the Starry Road』に収録されたソロ曲「24 Hours」で明るいムードを作り上げると、ラストの一節の歌詞を日本語に替えて歌ってファンにサプライズ。そして「皆さんのアンコールの声が聞こえたから、早く着替えました。僕もCHA EUN-WOO(チャウヌ)さんや、ほかのメンバーたちのコンサートに行ったときアンコールで本人が出てくるのが待ち遠しかったから、気持ちがわかるので」と言うと、「ひとりでのファンコンは初めてですが、大勢のファンの前で僕がこのステージに立っているのが、とても不思議です。僕はいつこんなに成長したのか……って。これはぜんぶAROHAのおかげです。次はもっともっと成長してまた来ますから、皆さんも元気でいてください」と感謝を伝えた。

 アンコールの「24 Hours」では、ファンが<SAN-HAの歩く道を永遠に明るく照らすよ!>というスローガンを掲げるイベントも行われた。それを見たユンサナは、「AROHAはすごいな。地球にこんなにたくさんの人がいる中で、僕のことを愛して応援してくださる。僕がこんなに愛をもらえるのは……、かわいいから?」と言って、かわいいポーズでファンを笑わせると、「このありがたい気持ちを持って、活動します」と宣言。そして「この曲がリリースされてから7年経ちますが、今も変わらずそばにいてくれて、ありがとうございます」と言ってASTROの「Better with you」を歌うと、「AROHAのそばに、いつも SAN-HAがいるからね!」とファンへの愛を伝え、「今までASTROの末っ子SAN-HAでした!」と挨拶をしてステージを降りて行った。

 ユンサナの音楽への愛と人柄、そしてAROHAへの大きな愛と感謝が伝わるファンコンは、この後、10月5・6日に韓国・ソウルブルースクエアマスターカードホールでファイナルを迎える。

(取材と文・坂本ゆかり)