菊地凛子、トニー・レオンともすでに顔見知り!「映画祭はごほうび」第37回東京国際映画祭ナビゲーターに就任
「第37回東京国際映画祭」のラインナップ発表記者会見が25日、都内にて行われ、今年のフェスティバル・ナビゲーターを務める菊地凛子らが登壇。世界の映画祭に参加してきた菊地が映画祭への思いを語った。
菊地は「私にそんな大役が務まるのかと思ったのですが」と苦笑しつつ「とても光栄」とフェスティバル・ナビゲーターの就任に意気込み。
昨年は『658km、陽子の旅』で第25回上海国際映画祭・最優秀女優賞を受賞。海外の映画祭への参加も多い菊地は「映画祭に参加するときは、皆さんに応援してもらっているような、ごほうびをもらったような気持ち」と語り「いろいろな監督や俳優さんとお会いして言葉を交わすこともできました」。
今年のコンペティション部門で審査委員長を務める香港の名優トニー・レオンともすでに“顔見知り”のようで「トニー・レオンさんは自分にとっては背中を追う大先輩ですが、すごく気さくな方で、以前にアジアの映画祭でお会いしたときも“久しぶり、元気だった?”と言ってくれて。映画という共通言語で、そういった方々とつながれるのも映画祭の素晴らしさだと思います」と笑顔。
この日はコンペティション部門入選の大九明子監督、吉田大八監督、片山慎三監督と、特集上映される入江悠監督も登壇。菊地は「今日もこうして監督たちにお会いできたのでしっかりアピールして帰りたいです」と笑いを誘った。
今年の映画祭について、安藤裕康チェアマンは「国際交流」「未来の人材育成」「女性の活躍支援」を主な指標として掲げ、新設されたウィメンズ・エンパワーメント部門のアンドリヤナ・ツヴェトコビッチ シニア・プログラマーも「黒澤明や小津安二郎らがたたえられるとき、坂根田鶴子や田中絹代らも忘れてはならなりません。この部門は女性の才能をたたえるためだけのものではなく、映画業界がよりインクルーシブになり、より女性が業界の発展のため重要な役割を果たすよう提唱するためのものです」と期待。
会期中は、オープニング作品『十一人の賊軍』(監督:白石和彌)、クロージング作品『マルチェロ・ミオ』(監督:クリストフ・オノレ)をはじめ世界の最新話題作が集まる「ガラ・セレクション」や「コンペティション部門」、生誕100周年マルチェロ・マストロヤンニ特集などを上映。
第37回東京国際映画祭は10月28日から~11月6日まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区にて開催。