THE RAMPAGE 武知海青「体がファッション」ボディ・ビジュアルブック『BULLET』で弾丸打ち込む

「ほぼヌードというような撮影」

ーーページを繰るたびに鍛え上げたボディに刺激される1冊。撮影は楽しめましたか? 

ほぼヌードというような撮影を初めてさせていただいたんですけど、撮影方法には苦労しました。現場で皆さんと「ああでもない」「こうでもない」と試行錯誤しながら撮ったのが印象に残っています。何が「ああでもない」かっていうのは表現できないです……キワドイので(笑)。

ーー「体がファッション」ですからね!

僕は、何も着飾らないというか、ありのままが一番きれいだし美しいと思うんです。いくら体を布で覆っても、いつかさらけ出さないといけない時が来る。その時にも美しいと思えるように、美しい自分でありたいと思っています。

自分自身で納得がいっていて自信がある、それが美しいということだと思います。体重もただの数字ですし、周りの方が「美しいね」「きれいだね」「美しいマッチョ」とほめていただいたとしても、自分自身で納得がいってなければ意味がない。鏡に映った自分を見て自分がかっこいいか、かっこよくないか、それだけです。僕は僕のかっこいいを表現したいって思ってやっています。

KRUMPとの出会い「THE RAMPAGEの武器になれる」

ーー『BULLET』には、現在の海青さんができるまでをまとめたといってもよさそうなインタビューも収録されています。

だいぶ掘り下げたインタビューで、自分が遠ざけていた過去というか封印していた過去についても話しました。自分で掘り起こすことはなかったし、話しているうちに昔の記憶が蘇ってつらくなったり……。ただそういう時間も、自分にとって大切な時間だったと実感しました。

ーー内容にはファンの方々も驚かれる部分もありそうです。私も、LDHに所属するアーティストさんの多くは「EXILEになりたい!」って入ってきた人が多い中で、海青さんの場合、始まりはちょっと違うのかなって。

もともとジャズダンスあがりですしね。あるダンスコンテストで優勝したことで、あのジャズを踊ってる男の子は誰?みたいになって声をかけていただいて、EXPGに通い始めて、今に至っています。母がダンススタジオを経営していることもあってダンスは生活の一部で、いつかダンススタジオをやるんだろうなって思っていたんですけど、外もちょっと見てみたいって気持ちもあって。

ーーそれで、ジャズダンスで結果を出していた少年が、同じダンスとはいえKRUMPダンスのようにストリート生まれのダンスに心動かされていく。

KRUMPダンスとの出会いは、THE RAMPAGEになってからなんです。みんなでソロダンスをさせられても踊れなくて、13人の中で1人だけジャズでは流れが崩れるし、見せ切るといっても感情を表現するダンスで、盛り上げるようなダンスでもない。それをやってもしょうがないなって。いろいろなダンスの基礎を学ぶなかで、Twiggz “JUN”さん(現RAG POUND)がEXPG東京校で講師をされていてレッスンを受けたんですけど、初めてなのにJUNさんにほめられたんです。KRUMPだったら、身長、手足の長さ、ダイナミックさを生かせそうだな、これだったらTHE RAMPAGEの武器になれそうだなって。それからJUNさんのスタジオにも通ったりしました。

ーー海青さんのKRUMPもジャズもTHE RAMPAGEには欠かせないものになりました。ボディメイク、柔道、スポダン、ゲームもそうですが、始めたら1番になっちゃう、極めちゃうというの海青さんの印象ですが、やり始めてうまくいかなかったものはあるんですか?

全然ありますよ、例えば、歌。いつかはやってみたいと思うんですけど、やっても絶対うまくいかないのがわかるのでやりません。最初から「やっても中途半端で逃げ出すんだろうな」って思うものに関してはやらないようにしているんです。

ーーできるまであきらめないとか、その時はできなくても年齢や経験を経たことでできるようになることもあるって考え方はしないですか? 例えば、ダンスだったとして、5 年前はできなかったかもしれないけど今は……っていうような。

やったことないジャンルに関してはできるかもしれないですけど……。それにそういう時って、たいてい他にやってみたいことや新しく始めてみたいことがあったりするものなんですよ。僕はそういう感じだったから新しいほうにって。