王者・村上和成が船木誠勝に逆転勝利で初防衛。次期挑戦者に永田裕志を指名。敬礼ポーズで「あの男と勝負したい」【SSPW】

この左ストレートからのPKで村上が勝利 (撮影・蔦野裕)
 痛めた村上の左足に右ローを連打の船木。しかし村上は蹴り足をキャッチして左ストレートを打ち抜く。そしてダウンした船木の腕を取って起こすとこん身のPKで3カウントを奪った。
 
 村上は試合後の会見で「18年の思い、全部受け切った上で絶対に勝つという気持ちでした。自分の中の己に勝つというテーマを貫いて、あのラッキーなパンチが当たって、僕に勝利というものが傾いた。実際は試合では9割以上押されていたと思う。でも王者になったのは間違いないんで」などと語った。
 
 フィニッシュについては「思い描いていなかった。本当に苦肉の策でした。最初、ローキックで倒された時の時点で、心は8割以上折れてました。でも最後、お互いどこかにスキができます。それを僕が見逃さなかった。本能のまま戦った結果がこうなったのかなと思いますし紙一重だったと思います」と振り返った。