話し合いを避け続けた結果「気を遣ってプロポーズ」してしまった彼氏…〈『さよならプロポーズ』第2話〉

 長く付き合いながら結婚に踏み切れずにいるカップルが7日間のギリシャ旅行へ行き、最後に結婚するか別れるかを決断しなくてはならないーー2024年9月19日よりABEMAで配信中の結婚決断リアリティー番組『さよならプロポーズvia ギリシャ』。旅の2日目を過ごした第2話では、2組のカップルが今までの関係を改善するべく、話し合いを進めていく。

 しかし――どちらのカップルも、なかなか上手く価値観をすり合わせていくことができない。結婚したい女性と、結婚に意義を見い出せていない男性。同棲生活の中で寂しさを解消したい女性と、同棲生活の中でも自身のルーティンを大切にしたい男性。相反する男女の思いは、どうすれば交差するのだろう。


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穏やかな性格が仇となって…? お似合いカップルはなぜうまくいかないのか

 膠着した話し合いの末に、ポツリと「結婚ってなんなんだろうね」と漏らしたシュウヘイ。旅行中、ほとんどのシーンで和やかに過ごす2人だが、いざ話し合いが始まると、どうにも上手くいかない。

 カホは一言で言うとおっとりした雰囲気の美人で、男性からするとある意味「理想の彼女」のようにも見える。旅行中訪れたバスケットコートで、シュウヘイが自身の尊敬しているスポーツ選手について急に語り始めた時も、ニコニコしながら彼の話を聞く。シュウヘイはそんなカホに、いい意味で甘えているようにも見えるし、ここだけ見ればいい関係にも見えてしまう。

 しかし、旅行前のカホに親友が忠告したように「分かっているのにあえて言わない」のは、ある意味逃避でもある。言えば解決するかもしれないが、大きなケンカになる可能性もあるし、互いに嫌な気持ちになるかもしれない。だから、自分が少しだけガマンすればいい……カホがこのように、シュウヘイに対して一歩引いた対応を取っていた中で、シュウヘイは「自分が行動しなければ」と、一人焦ってしまったのかもしれない。


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 そんなシュウヘイの心持ちも分からないでもないのだが、さすがに「彼女が30歳だから」と、気を遣ってプロポーズしたことは、正解だったと言えるだろうか。そもそも結婚は、気を遣ってするものではない……と考える人がほとんどだろう。

 結婚してからも起こり続けていく様々な問題に立ち向かうためには、お互いの強い気持ちが必要不可欠だ。プロポーズに彼の気持ちが伴っていなかったと分かった時のカホの表情は、怒りや悲しみを通り超えていたようにも見えた。

 多分、話し合いそのものが好きだという人は、あまり多くない。自分が期待した答えが来なければ悲しいし、感情がブレることそのものにストレスを感じる人もいる。シュウヘイとカホは互いに穏やかなカップルだからこそ、お互い踏み込んで価値観を確認し合うことをこれまで避けていたのかもしれない。

 シュウヘイの抱える「好きだけを理由に結婚していいのか」という不安は、思った以上に漠然としていた。それに対し、カホもなかなかシュウヘイと結婚したい理由を、彼が納得する形で言葉にすることができない。こんなにも相性がいいように見えるカップルも、話し合いが上手くいかない、お互いの価値観をすり合わせられないというだけで、別れの危機に立たされてしまう。


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 お互いの気持ちを上手く説明できない2人は、もしかしたら自己理解が足りていないのかもしれない。なぜ結婚したいのか、なぜ結婚が怖いのか。相手と話し合うことも必要だが、まずは自分の気持ちを確かめ、具体的にすることも必要だ。しかし2人に残された時間は、たったの5日しかない。

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