「50歳の選手に勝てなければ自分はもう勝てない」と背水の陣のK-Jeeがバンナに1RKO勝ち。12月の本戦に日本人ゼロの最悪の事態を回避【K-1】
メインで勝利を収めたK-Jee(©K-1)
「K-1 WORLD GP 2024」(10月5日、大阪・エディオンアリーナ大阪)で行われた「K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選」で元K-1 WORLD GPクルーザー級王者のK-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)と旧K-1時代に活躍した“ハイパー・バトルサイボーグ”ことジェロム・レ・バンナ(フランス/Le Banner X tream Team)が対戦した。
試合はK-Jeeが1RでKO勝ちを収め、12月14日に東京・代々木第一体育館で行われる本戦に出場する。この試合の前まで谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)、山口翔大(GENESIS)が敗れており、K-Jeeは日本の最後の砦として、日本人選手ゼロの危機を救った。
K-Jeeは2020年11月にシナ・カリミアンを破り、K-1王座を獲得。しかし初防衛戦ではカリミアンにリベンジを許し王座から陥落。再起戦で愛鷹亮にKO勝ちを収めたものの、以降2022年から4連敗の泥沼にはまっていた。
バンナは旧K-1時代にはピーター・アーツ、アーネスト・ホースト、マイク・ベルナルド、アンディ・フグらと鎬を削ったレジェンド。1995年のK-1初参戦で、いきなりWGP準優勝。2002年のK-1 WGPでも準優勝に終わり「無冠の帝王」と呼ばれることもあった。旧K-1消滅後はMMAとの二刀流で試合を行うこともあり、直近では今年6月に「KNUCKLE’S 16」でキックルールで金枝勇気と対戦し、右フックで2RKO勝ちを収め、健在ぶりを証明していた。今回は14年ぶりのK-1参戦だった。