『まいっちんぐマチコ先生』作者のえびはら武司氏の半生を描いた舞台の完結編が9日から上演開始。「一つもウソが入っていない」

原作のえびはら武司氏

 これまでは俳優・作家・演出家のIKKANが脚本・演出を担当していたのだが、完結編となる今回は女優の鳳恵弥が脚本・演出を担当した。

 これまでの3本の舞台では藤子スタジオ入所から、アシスタント仲間たちとの青春、そして藤子スタジオを飛び立つまでが描かれた。今回は師である藤子不二雄や人生を捧げたマンガ道への感謝を込めたものとなっている。

 今回の物語の中でえびはらは、かつて自身のアシスタントを務め、その後、漫画家としてデビューし成功を収めていた御茶漬海苔からの電話をきっかけに、自身のアシスタント時代を思い出す。特に付き合いが深かった藤本弘とのやりとり、アシスタントや事務の女性など藤本スタジオの仲間たちとのエピソードは当時の若いクリエイターたちの熱気を感じさせるとともに古き良き昭和の時代を思い起こさせる。