道着着用MMAならではの攻防、禁止技解禁でスリリングな攻防の柔術、バーリトゥードでは素手のパンチで立ったまま失神【ROMAN】

第1試合の開始前にROMANの理念を語る渡辺直由CEO

「総合格闘技発祥の国である日本へ再び格闘技の本流を取り戻す」という理念を掲げた新たな格闘技団体「ROMAN(ローマン、Roots of Martial Arts Network)」の旗揚げ戦「ROMAN ONE」が10月14日、都内某所で開催された。大会の模様はオンラインで無料ライブ配信された。

 今大会では従来の柔術では禁止されているヒールフックやスラミングが解禁されたROMAN JIUJITSU(ROMAN柔術ルール)の試合が4試合、道着を着用したMMAユニファイドルールに準じたROMAN COMBAT(道着着用MMA)の試合が6試合。そして時間無制限で素手で戦い、金的、頭突き、グラウンドや指関節まで認められたかつてのバーリトゥードに近い過激な「R.O.M.A.RULES」の試合が2試合行われた。

 大会が始まるにあたり渡辺直由CEOが「バーリトゥードが競技化の方向にかじを切って、今日のMMAの進化がある。昔は道着を着た選手と裸の選手が総合格闘技やバーリトゥードで対決をすることがあった。MMAが競技化していく中で、ちょっとしたボタンの掛け違いがあったら今、道着MMAが裸のMMAと同じくらい世界に広まっていた可能性もあるんじゃないかと昔から思っていた。もう一つはヒールフックとスラミングありの柔術。日本で約30年弱の歴史と、その前はブラジルでさらに20~30年、計50~60年の競技の歴史があると思うが、その中で理由は分からないが、ヒールフックやスラミングが解禁されなかった。僕は昔からそれを見たいと思っていた。ヒールフック、スラミング解禁の柔術、道着ありのMMA、そして約30年前、出現から間もなくして表舞台から姿を消していったバーリトゥード。それを今日ここに復活させたいという思いで1年半前から動いていた。当初は“そんな危険なルールに出る人はいないし道着MMAは膠着もするから見る人もやる人もいない”とも言われた。そういったアドバイスは真摯に受け止めるが、そこを何とか打破して、これを日本の大きな流れとして、世界に道着着用MMAとヒールフック、スラミングありの柔術をここから広めていきたい」などとROMANの理念を説明。

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