道着着用MMAならではの攻防、禁止技解禁でスリリングな攻防の柔術、バーリトゥードでは素手のパンチで立ったまま失神【ROMAN】

メインでは渡慶次がKO勝ち

 渡辺CEOは大会後の総括で、道着着用MMAについては「結構別物なんだなと感じた。道着MMAならでは、ヒールフックありの柔術ならではの戦いというものが研ぎ澄まされていくのが楽しみ。これが世界的に広まってほしい。道着MMAが10年後、20年後にMMAと同じとまではいかなくても迫るものになったら面白いと思う。今回あった6試合では結構いろいろな攻防が見られた。満足している」などと競技としての確立への手応えを口にした。

 また「バーリトゥードは組めない時があってもしようがないとも考えている。若く未来のある選手にはあまり積極的には声をかけたくない。渡慶次選手が図らずも“打撃ありの試合はこれで最後にしようと思う”とXでつぶやいていた。そういう感じのものなんだなと思った。そういう選手が最後にチャレンジするルールとして残しておきたい。残酷ショーが見たいわけではないので、片方が勝つ見込みがないとなったら早めにストップするのが絶対。でも年に1試合は組みたい。正直、見ていて怖かった。渡慶次選手が“相手の耳をむしっちゃう”とか言っていたし。残酷ショーが見たいのではなく、そういうものがある中でどういう攻防があるかが見たいだけなので。本当に耳が取れたり、指が折れたりしてすごく批判されたらどうしようと眠れない時もあった」と大会前の心境を明かした。
 
 次回大会については来年の3月末か4月に予定。その前に柔術を中心としたアマチュア大会の開催も示唆した。

「ROMAN ONE」(10月14日、都内某所)
◆第12試合 R.O.M.A.RULES(旧バーリトゥード)時間無制限/74.8kg
○渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)(1分55秒、TKO)ウィル・チョープ(The Kill Team)●

◆第11試合 R.O.M.A.RULES(旧バーリトゥード)時間無制限/無差別
●水口清吾(AACC)(18秒、TKO)ゲイ・ババカール(セネガル相撲)○

◆第10試合 ROMAN COMBAT(道着着用MMA)5分 2R/65.8kg
△清水俊一(宇留野道場)(判定ドロー)松本大輔(X-TREMEEBINA)△

◆第9試合 ROMAN COMBAT(道着着用MMA)5分 2R/80.0kg
○西村 刀(IMPACT)(1R1分28秒、TKO)チアゴ トサワ(Impacto Japan BJJ)●

◆第8試合 ROMAN COMBAT(道着着用MMA)5分2R/65.0kg
○村山大介(マスタージャパン)(1R3分44秒、一本=腕ひしぎ十字固め)溝口博章(CARPE DIEM福岡)●

◆第7試合 ROMAN COMBAT(道着着用MMA)5分2R/71.5kg
○柿原昇汰(福岡MMAレンジャーズジム)(判定3-0)深澤 新(フリー)●
※柿原は胴着チェックをクリアできず減点1からスタート

◆第6試合 ROMAN COMBAT(道着着用MMA)5分2R/61.2kg
●大西真矢(Me,We)(1R1分15秒、一本=逆十字絞)小松凌介(吉本興業)○
※下からの道着による逆十字絞め

◆第5試合 ROMAN COMBAT(道着着用MMA)5分2R/102.1kg
●土屋茂樹(和術慧舟會福岡)(1R2分4秒、KO)関澤寿和(ねわざワールド蓮田)○
※パウンド連打

◆第4試合 ROMAN JIUJITSU(ROMAN柔術ルール)7分/78.5kg
△森戸新士(LEOS / 藤田柔術)(判定ドロー)柳井夢翔(リバーサルジム新宿 Me,We)△

◆第3試合 ROMAN JIUJITSU(ROMAN柔術ルール)7分/74.8kg
●寒河江寿泰(寿 柔術)(3分40秒、一本=クロスチョーク)大浦マイケ(IGLOO)○

◆第2試合 ROMAN JIUJITSU(ROMAN柔術ルール)7分/61.2kg
○鍵山士門(QUIP)(3分23秒、一本=腕ひしぎ十字固め)江木伸成(Leos Jiu Jitsu Academy)●
※鍵山は胴着チェックをクリアできず減点1からスタート

◆第1試合 ROMAN JIUJITSU(ROMAN柔術ルール)7分/60.25kg
○渡部修斗(FIGHT LYNX)(判定3-0)橋本真吾(ALMA FIGHT GYM HOMIES SHIMAZILIANS)●
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