iScream「刺激的すぎた!」3人で20歳を迎えた記念碑的最新作『TWENTY』で表現したかったもの


「刺激的すぎた」制作

ーー最大のチャレンジが作詞作曲ということなので、先ほども少し出てきましたが、「Sorry Not Sorry」と「Runnin’」のDr.Rさんとの制作について教えてください。

RUI:Dr.Rさんにどんな曲を作るかディスカッションするんです。それで自分たちがどういう歌詞にしたいとか1時間ぐらい話してるうちにトラックが完成して、1時間ですよ、「じゃあ、音できたからメロディーを作ろう! 」って。それで1人ずつ順番にブースに入って鼻歌で歌ったり、ラップっぽい音とかを入れたりして、順番にブースに入ってアイデアを絞り出していくっていうのを3回ほど繰り返すとDr.Rさんがそれぞれのいいところを吸い上げてメロディーは完成してっていう……この作業が刺激的過ぎました。

ーーその方法は自分たちに合っているっていう感覚でしたか?

RUI:もちろん苦戦したところもあるし、単語に追われて歌詞が全然書けないけないとかもあったんですけど合ってるなとは思いました。この作業があるかないかで、このEPに対しての思い入れが全然違ったと思います。


Da-iCEの花村想太と楽曲制作

ーーDa-iCEの花村想太さんとの『ハルジオン』の制作はいかがでしたか?

RUI:花村想太さんは「茉莉花 -Jasmine-」(ファーストアルバム『i』に収録)を、SNSで「めっちゃいい!」ってほめていただいたり、番組で紹介してくださったりもしたんです。一瞬お会いした現場でお礼をしたりもしたりもして、いつか一緒に曲を作らせてもらえたらってお話したら僕で良ければって言ってくださって。それがやっと実現ができました。この曲に関しては、花村さんが思うiScreamに似合う曲ってなんだろう、花村さんだったら今の私たちでどんな表現をしたいだろうっていう思いも込めて、全体的にプロデュースしてもらいました…本当にちょっとだけアイデアは伝えましたけど、ほぼお任せです。

ーー花村さんとの作業はどのように進みましたか?

YUNA:歌いまわしだったり、いろいろアドバイスをいただきました。私はバラードだと感情フルマックスで歌うことが多かったんですけど、それをほめてくださったり、逆に抑える部分を教えていただいたり。シンガーとして活躍されている方でもあるので、そのアドバイスがとてもわかりやすかったし、すごく楽しい作業でした。

RUI:私はバラードは繊細になっちゃいがちだから、アクセントや強さ、エモーショナルな気持ちをもっと出していいよって言ってもらったことが特に印象に残っています。デモで花村さん自身が歌ってくださっていて、それが力強くて。打つような、言葉がグサッと刺さるような歌い方が印象的でした。私たちとは違う表現、歌い手としての新たな手法を近くで見させていただいて、とても勉強になりました。

HINATA:私は、歌詞に対しての意味だったり気持ちっていう部分で、いろんな話ができたんです。花村さんとお話する中で、曲の捉え方だったり歌う時に考える事って本当に人それぞれなんだなって思えたし、聴いてくださる方もみんな同じ捉え方をしてるわけじゃないんだろうなっていう気づきもありました。私たちの思いや届けたいことはもちろんあるし、それが伝わればいいなっていうのはありますけど、皆さんが皆さんの思う形で受け取ってくださるのが、その人にとって一番楽曲が入るってことになると思うんですよね。