足立梨花が来年日本で初開催の「東京デフリンピック」でのデフテニス菰方里菜の活躍に期待

デフ競技との出会いを語る足立

 足立はボーカル&手話パフォーマー「HANDSIGN」のMV「僕が君の耳になる」でろう者役を演じ、2023年にHANDSIGNのTATSUと結婚している。デフ競技については「もともとは知らなかったんですが、MVをやるにあたり、手話指導をしてくれた方がデフリンピックのバレーボールの選手で2001年に優勝していて。そういう方との接点があり、知るようになったんですが、実際にまだ見たことがなかったので、それが東京で開催されるのはうれしい」と語った。

 2023年の世界デフテニス選手権のシングルス、ダブルスで優勝、2024年の全豪オープンテニスのデフテニス部門でシングルス優勝、ダブルスで準優勝のトッププレイヤーである菰方は「試合の時は補聴器を外してやるので、音のない状態でやる。その魅力は同じ障害を持った人たちと一緒にプレーができることであり、世界大会では同じ障害を持った人がこんなにたくさんいるのかということを知り、デフテニスを通じて世界の人とつながることができるのがデフテニスの魅力的なところだと思います」とデフテニスの魅力を紹介。同時に「音がないということで音の情報は得ることができない。しっかり目で判断するところに難しさがある。実際に補聴器をつけている時とつけてないときでは少しタイミングがずれる時があるので、そういうところが難しいと思う」と競技の難しい点も挙げた。これを聞いた眞田は「打球音にも強弱がある。音が遠くで聞こえているか近くで聞こえているかでも距離感がすごく大切なことになってくる。音が近ければ速度も分かりやすい。それが聞こえないのはかなりプレーに支障が出ると思う」と語った。