「住み続けられる未来の沖縄」をテーマに小学生が議論。最優秀賞は日本で一番高い離婚率の解消に切り込んだグループが獲得

第2部ではディスカッションの結果を発表

 心臓ピクニックは聴診器を胸に当てると手に持った小型の箱が鼓動に同期して振動する装置で、緊張の度合いなどが可視化できるもの。カードはウェルビーイング=いきいきと生きるあり方や、心地よい状態=のための18の大事なことが書かれており、それを各々が提示しながら自己紹介することで、この人は“何を大事にしているのか”“何が好きなのか”といったことがより伝わりやすくなり、意思の疎通や共通理解が深まるというもの。

 この自己紹介でコミュニケーションを深めたこどもたちはディスカッションをスタート。ここでは「住み続けられる未来の沖縄」のために大事だと思うことが書かれているカードを各々1枚選び、その理由を考えグループ内で発表。各々の意見を出し合った上でグループとして1枚のカードを選び、さらに議論を重ね、具体的なアイデアをブラッシュアップ。そして各々ができる行動を考えたうえで、発表の際に使うシートの作成といったところまでの作業を進めた。

 第2部の発表では「住み続けられる未来の沖縄」を実現するために各グループが「お互いの価値観の理解が大事」「価値観の理解と沖縄らしさが大事」「観光業のお金を利用にて貧困をなくすこと」「決まりを守って自然を大切にすることが大事」「思いやりが大事」「生命・自然が大事」「社会貢献が大事」といったスローガンを掲げ、それを実現するための取り組みを発表。発表にあたっては大人の審査員はもちろん、子どもたちからも質問が出るなど、活発な発表会となった。また審査については大人だけでなく子どもたちも参加して行われた。