自公が64議席減で過半数に18届かず。臨時国会での首班指名では石破茂氏と野田佳彦氏のどちらが選ばれるのか

大きく議席を伸ばした立憲民主党の野田佳彦代表(写真:つのだよしお/アフロ)

 結局、非公認となった10人のうち萩生田氏、平沢勝栄元復興大臣、西村康稔元経済産業大臣の3人は当選、下村氏ら7人が落選。比例重複なしとなった公認候補34人は松野博一元官房長官、稲田朋美元防衛大臣ら14人が当選、山田美樹元環境副大臣、丸川珠代元東京オリンピック・パラリンピック担当大臣ら20人が落選した。また離党して無所属として立候補した世耕弘成自民党前参院幹事長は当選、宮沢博行元防衛副大臣は落選した。

 石破首相は勝敗ラインを自公合わせて過半数としていたことから、党内で責任論が飛び交うことは必至の状況。27日の時点では石破首相、森山幹事長共に辞任については否定。27日夜の選挙速報番組で辞任を示唆していた小泉進次郎選挙対策委員長は28日に辞任した。

 今後は11月頭に臨時国会を召集し、総理大臣指名選挙が行われ、ここでは石破氏が再び選出されることになると思われる。今後は安定的な政権運営に向け過半数を確保するために国民民主、維新といった党との連立を模索することになるが、今の自公との連立については両党とも消極的とみられている。また臨時国会までに野党の連携が進めば立憲の野田佳彦代表が総理大臣に指名される可能性もあることから、しばらくは政治から目が離せない状況が続きそうだ。

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