お金の使い方、子ども、セックスレス…カップルの現実的な課題は話し合いで解決できる?〈「さよならプロポーズ」第6話〉
働き方、時間の持ち方、金銭感覚…あらゆることを話し合うも
ギリシャに来てから、これまで何度もぶつかり合ってきたアオイとモナ。何度も似たようなテーマを話し合い、なんとか互いの気持ちや行動の理由を深堀りしようと奮闘する2人の姿勢からは「本当は寄り添いたい、だけど譲れない」という苦しさも伝わってくる。
ギリシャの海を心から満喫する2人はきっと、刺激や面白さを共有する相手としてはぴったりだ。しかし結婚となると、ずっと一緒にいる未来がまだ見えないというアオイに、モナは「もし結婚したらどうしたい?」と問いかける。
アオイはモナとの子どもを持つことも考えていると話すが、ここでまたもや、解決できていない「セックスレス問題」が引き合いとなる。子どもを作るという共通目標が生まれれば、セックスレスは改善するのだろうか。
この話題に関しては、行為を断っている側であるアオイが口をつむぎがちになる。行為を遠ざけてしまうのは気持ちの問題が大きく、言語化が難しかったり、結局その時になってみないと分からないことだとは察しがつく。頭で考えてもどうにもならないからこそ、この問題は根深いのだろう。
セックスレス問題から逃げるように、今度はアオイが「自分が言い出したことを完遂してほしい」と告げる。これに対するモナの「受け止めなくていい、言いたいだけだから」という返しには、思わず首を縦に振ってしまった女性視聴者も多かったのではないだろうか。
相談や愚痴は「ただ言いたいだけ」の女性、相談を持ちかけるなら「改善・実行したい」男性……男女で考え方がズレやすい部分として、世の中に「男性脳・女性脳」という言葉が浸透しているほどだが、ここもなかなか話し合いでの解決が難しそうだ。
しかしこの日はモナが今までになく冷静に話し合いに応じ、互いの物事への取り組み方の違いを認めた上で、すれ違いやすいポイントを具体化。今回はアオイが一本取られた形となる。するとアオイも、自分と相手との違いを素直に受け入れた。
これまで何度もぶつかり合い、モナの感情が爆発することによって課題がなあなあになってきたという2人。アオイも「モナはギリシャに来てから冷静になれている」と話しており、モナはたしかに今この瞬間、2人の関係を改善すべく努力を重ねている。アオイもまた、モナの冷静さに素直な自分を取り戻しつつある。
サントリーニで一番の夕日スポットには、カップルで一緒に見ると永遠に結ばれるという言い伝えがあるのだという。無事夕日を見ることができた2人は、永遠に結ばれることができるのだろうか。モナが問う「永遠の愛とはなんなのか」について、正解や納得できる答えがあるのかは分からない。
2人はこれから「大変な時も支え合っていかねばいけない」という、現実問題にも向き合っていかなければいけない。お金や働き方のこと、そしてセックスレス……今のところ、話し合いですべての折り合いをつけるのは難しそうだ。そうなると最後は、何を持って決断することになるのか。