600点の貴重な標本や史上最大級の飛ぶ鳥も!国立科学博物館、初の特別展「鳥」開催
第6章「猛禽とそのなかま」より、タカ目の標本
会場ではゲノム解析に基づいた最新の系統分類で鳥類の進化と多様化を紹介。さらに「絶滅」「翼」「猛禽」「ペンギン」「フウチョウ」の5つのテーマに沿った「特集」コーナーや、「カッコウの托卵で宿主は滅びないのか?」「ハトが教えてくれる鳥の “心”」「鳥にもある “方言” や “言葉”」など23のテーマで「鳥のひみつ」についても詳しく解説する。
西海研究主幹は、来場者に「鳥は花蜜食・種子食・昆虫食、さらに猛禽類は鳥類や哺乳類を食べ……と生態系のピラミッドの中で多様な役割を果たしている。花蜜食の鳥は花粉媒介に、種子や果実を食べる鳥は種子散布に関連し、キツツキは巣穴を掘ることで、ムササビやフクロウなど自分で巣穴を開けられない生き物が生息する場所も提供している。
近年数を減らしているものも多く、絶滅の危機に瀕している鳥も多くいる中で、今回の『鳥』展で鳥により一層なじんでいただき、鳥のことを知っていただくことが、地球環境を考えていくためにも非常に重要なことだ」と呼びかけている。