傷つけあった時間は戻らない――セックスレス彼氏が下す「冷徹な審判」〈「さよならプロポーズ」第7話〉
長く付き合いながら結婚に踏み切れずにいるカップルが7日間のギリシャ旅行へ行き、最後に結婚するか別れるかを決断しなくてはならないABEMAの「さよならプロポーズ via ギリシャ」。旅の終わりを目前にして、恋人たちはやっと問題の“核心”に迫っていく。
2組のカップルは、たくさんの問題を抱えていた。話し合えば話し合うほど問題が顕在化するが、解決の緒もなかなか見出せない。日本に帰って、本当にうまくやっていけるのか――離れがたい気持ちと、未来への不安が折り混ざる帰国日前夜、参加メンバーたちの顔は、複雑さと哀愁を帯びていた。
「やっぱり好き」。別れを前にして固まった気持ち
愛がなんなのかすら、分からなくなってしまったなんてーー。恋人であるカホに、ここまで言わしめた男、シュウヘイ。しかし、2人の関係を見ていると、カホはシュウヘイのことが大好きだとひしひし伝わってくる。
個人インタビューでは辛辣な言葉を投げることもあるのだが、シュウヘイの前では常、笑顔を絶やすことなく接するカホ。自分の気持ちを表現するのが苦手とは言っていたが、ここまでできるのはきっと、シュウヘイのことが好きだからなのだ。
しかし最終日を目前としても煮えきらず、カホの前でも大きなため息をつくシュウヘイ。しかしカホは「蓋をしてた自分を見せられるのはいいことだ」と肯定する。
カホ自身も悩み事はあるはずだが、彼と2人でいる時は、あくまで「デートモード」を崩さない。そして、シュウヘイのルーティンを考慮して、別々に過ごす時間を持つことを提案する。きっとこういう人のことを、良妻賢母と呼ぶのだろう。
そんなカホの気遣いを知ってか知らずか、地元の少年に声をかけられ、一心不乱にバスケットボールに打ち込むシュウヘイ。ギリシャでは18歳の少年すらも「愛があれば大丈夫」と話す。
ギリシャの情熱的な文化には、メンバーだけでなく視聴者も驚かされるところかもしれない。日本人は自分を他人と比べやすく、自己肯定感が下がりやすいという。誰かに笑顔で「大丈夫さ」と言ってもらえるだけで、こんなにも背中を押されるものか。
シュウヘイはたくさんの出会いに背中を押されて、今やっと「本当に言わなければいけないことを話す」ための決心がついたという。一方、カホは「やっぱりシュウヘイが好きだ」と語る。ギリシャに来て、シュウヘイの本当の気持ちを知った一方で、彼の「今まで見えなかった悪い面」にも直面しているであろうカホ。秘密を知っても、シュウヘイを受け入れることができるのだろうか。