上田慎一郎監督「出資話に騙されて一時期ホームレスに」経験を新作に生かす?
映画『アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師』の完成披露上映会が7日、都内にて行われ、俳優の内野聖陽、岡田将生ら豪華キャストと上田慎一郎監督が登壇。上田監督が物語さながらの“騙され”実体験を語った。
マジメな税務署員と天才詐欺師が率いるクセの強すぎるチームが脱税王に挑む痛快クライムエンターテインメント。
韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師 〜38師機動隊〜」をもとに、上田監督が代表作『カメラを止めるな!』以前から映画化を企画していた本作。
真面目な公務員役の内野と、天才詐欺師役の岡田を筆頭に豪華な個性派俳優たちに「キャストの皆さんは歴戦の猛者ばかり。いろんなアイデアを出してくださって、自分のプランが現場で崩れて(笑)。大変でしたけど幸せでした」と振り返ると、キャストから「監督、痩せました?」と茶々が入り、上田監督も「痩せましたよ(笑)」と苦笑。
撮影中、コロナにり患している期間、撮影は止めずリモートで演出したこともあったという上田監督。すかさず「“カメラを止めるな!”ってね」との声が飛ぶと「言うと思った(笑)」。
この日は、映画にちなみ一同が「騙した、もしくは騙されたエピソード」を発表。それぞれ個性的な回答が出る中、最後の上田監督が「若いころ、めちゃくちゃ騙されやすいタイプで。とあるウェブサービスに50万円出資すればすごい返ってくるという話を聞いて出資したら、借金が膨れ上がって200万くらいになっちゃって。家も失って一時期、代々木公園でホームレスをしていたことがありました」と衝撃のエピソードを明かし、キャストたちもびっくり。
「そういう経験がたくさんあったので、この映画ができたのかな」とケロッと振り返る上田監督に、当初から作品作りに関わったという内野は「上田監督が不撓不屈の精神で作り上げたことを僕は誰よりも知っている。地獄まで一緒にやってやるよと言って一緒に作り上げた作品」と完成の喜びをかみしめていた。
この日の登壇者は内野聖陽、岡田将生、川栄李奈、森川葵、後藤剛範、上川周作、鈴木聖奈、真矢ミキ、小澤征悦、上田慎一郎監督。